ミャンマーでも多くの学校で6月から新年度が始まった。
私たちのトレーニングセンターも、新入生を受け入れ、5月30日から授業を開始している。初めは緊張していた新入生も生活にずいぶん慣れ、明るい声がキャンパスに響くようになってきた。また、昨年本センターキャンパス内で勉強していた学生たちは2年生に進級し、卒業を目指してミャンマー全国各地の母校で教育実習に挑戦している。
そんな中つい最近、「セダン」(日本の大学入試センター試験のような物で、健常者でも1年・2年浪人当たり前の長男間試験。ミャンマーではこの試験の合格者にのみ高校卒業資格と大学入学資格が与えられる。)の合格発表があり、今年はミャンマー全国で14名の視覚障害者が合格した。その内、3人は本センターの新入生だが、彼らは大学に少し憧れはありつつも、「大学にはいつでも行けるから、まずは盲学校の医療マッサージ教員を目指してがんばりたい」と約束してくれた。
14人中トップ成績で合格した彼も新入生の一人で、しかも6月10日が誕生日。そこで、彼の誕生会と3人の合格祝いを兼ねて、放課後に急遽簡単なパーティーをした。パーティーといっても、センターの食堂に所狭しと並べたいすに座り、バースデーケーキを学生・職員やく20名で分けて食べる物。ご馳走もクーラーも何もない。一切れのケーキを汗をかきながら皆で食べる美味しさ。「まずい」、「暑い」、「足りない」と言う人など一人もいない。皆笑顔で心をこめてお祝いをする。
贅沢が当たり前になった昨今の日本社会、物事の本質よりも見た目に拘り見栄えが悪いとおかしいと気にする心。ある物に感謝し、最高の心をこめて祝うパーティーを通して、またミャンマーの人たちの「人間としてのすばらしさ」に接することができたように感じている。
最後に、本センター創立1年目の昨年も、なんとか無事に終えることができたことをご報告すると共に、多岐にわたりご支援・ご協力いただいた多くの関係機関・関係者の方々に心から感謝申し上げたい。また、引き続き本センターの様子をお見守りいただくよう、お願い申し上げたい。
塩崎
昔点字をやっていたということもあり、何か役に立てることができればなあと考えています。
学生なので難しいかもしれませんが。
まずミャンマーの点字について調べてみます。
またいつか、ミャンマーへ行きたいと思っています。
本当にありがとうございました。