今月は、ミャンマーの正月。
ミャンマーでは新年を祝う様々な行事が行われるため、私たちは昨年と同じように日本へ一時帰国した。そして、普段多大なご理解・ご支援をいただいている関係機関を訪問し、プロジェクトの進捗状況報告や今後の進め方等をお話させていただいた。いつも大変暖かく迎えて下さり、本当に感謝している。現地では目の前の仕事にひたすら没頭してるので、このように日本の関係者の皆さんとお会いするとほっとし、また新たな精神的エネルギーをいただける。
それにしても、久しぶりに帰った日本。障害者にとって本当に住みやすい国だと感じる。
視覚障害者のための点字ブロック・点字案内板・音声エレベータ、車椅子使用者のためのスロープ・・・。白杖を持って東京初め、各地に飛行機や電車を利用して出かけたが、どこへ行っても必ずと言って良いほどこれらの設備が整えられている。それに、前回帰国したときよりも、町の中で困ったときに声を掛けて下さる人の数が増えているようにも思えた。
障害者にとってなんて住みやすい国だろう ・・・、日本にいる時は「当たり前」と思っていたが、ミャンマーに2年以上住んでいると、改めて日本のすばらしさを実感できる。
なぜ日本はこうなったのか?それは、「盲人をなぜ一人で歩かせるのか」、「何も自分でできない人間は何も言ってはいけない」などが当然のように公言されていたような厳しい時代でも、社会人としての義務を果たしながら同じ人間としての権利を主張し、元気に活躍された障害当事者の先輩方の存在が一番だったと思う。同時に、それに理解を示し少しずつ現状改善に向けて努力してきた行政機関・ボランティア協力者等周囲の関係者の方々のことも忘れてはならない。
2010年度に開始された「ミャンマー視覚障害者自立支援プロジェクト(外務省NPO連携無償資金協力事業)」も今年度が最終年。今年度はより良い形でミャンマー政府へ委譲するための仕事にも取り組むことにしている。
ミャンマーという地で私のような人間がどれほどお役に立てているか分からないが、今年も現地の与えられた環境の中自分のできることに精一杯取り組みたい。特に医療マッサージに関する知識・技術だけでなく、「視覚障害者として自立するとはどういうことか?」、「社会の中で人から給料をもらって仕事をするとはどういうことか?」と言ったような自立に必要な心や姿勢を伝えることにも引き続き力を入れていくつもりだ。なぜなら、これこそが医療マッサージを生かして職業自立したり、ミャンマーに住む視覚障害者の生活環境をより良いものにしていく際の基礎的・総合的な原動力になるからだ。
今年度もどうぞ宜しくお願いいたします。
塩崎
ミャンマーでは新年を祝う様々な行事が行われるため、私たちは昨年と同じように日本へ一時帰国した。そして、普段多大なご理解・ご支援をいただいている関係機関を訪問し、プロジェクトの進捗状況報告や今後の進め方等をお話させていただいた。いつも大変暖かく迎えて下さり、本当に感謝している。現地では目の前の仕事にひたすら没頭してるので、このように日本の関係者の皆さんとお会いするとほっとし、また新たな精神的エネルギーをいただける。
それにしても、久しぶりに帰った日本。障害者にとって本当に住みやすい国だと感じる。
視覚障害者のための点字ブロック・点字案内板・音声エレベータ、車椅子使用者のためのスロープ・・・。白杖を持って東京初め、各地に飛行機や電車を利用して出かけたが、どこへ行っても必ずと言って良いほどこれらの設備が整えられている。それに、前回帰国したときよりも、町の中で困ったときに声を掛けて下さる人の数が増えているようにも思えた。
障害者にとってなんて住みやすい国だろう ・・・、日本にいる時は「当たり前」と思っていたが、ミャンマーに2年以上住んでいると、改めて日本のすばらしさを実感できる。
なぜ日本はこうなったのか?それは、「盲人をなぜ一人で歩かせるのか」、「何も自分でできない人間は何も言ってはいけない」などが当然のように公言されていたような厳しい時代でも、社会人としての義務を果たしながら同じ人間としての権利を主張し、元気に活躍された障害当事者の先輩方の存在が一番だったと思う。同時に、それに理解を示し少しずつ現状改善に向けて努力してきた行政機関・ボランティア協力者等周囲の関係者の方々のことも忘れてはならない。
2010年度に開始された「ミャンマー視覚障害者自立支援プロジェクト(外務省NPO連携無償資金協力事業)」も今年度が最終年。今年度はより良い形でミャンマー政府へ委譲するための仕事にも取り組むことにしている。
ミャンマーという地で私のような人間がどれほどお役に立てているか分からないが、今年も現地の与えられた環境の中自分のできることに精一杯取り組みたい。特に医療マッサージに関する知識・技術だけでなく、「視覚障害者として自立するとはどういうことか?」、「社会の中で人から給料をもらって仕事をするとはどういうことか?」と言ったような自立に必要な心や姿勢を伝えることにも引き続き力を入れていくつもりだ。なぜなら、これこそが医療マッサージを生かして職業自立したり、ミャンマーに住む視覚障害者の生活環境をより良いものにしていく際の基礎的・総合的な原動力になるからだ。
今年度もどうぞ宜しくお願いいたします。
塩崎