3月1日、昨年と同じ会場をお借りして、本センターの第2回卒業式を行った。
今年は、11名の卒業生が、ミャンマー政府公認の医療マッサージ師と医療マッサージ教員の証明書、そして本センター卒業証書を受け取った。
また、卒業式に引き続き、今年は先日行われた「第1回ミャンマー医療マッサージ師全国統一資格試験」の合格発表と医療マッサージ師証明書の授与も行われた。
ミャンマー初のこの試験の合格者は8名。少し緊張しながらも証明書を受け取り、充実感にみなぎっている様子だった。
午後はセンターへ戻り、教室に本センターの第1期生から3期生までの学生30名以上を集めて、最後のパーティーを企画した。ご馳走を食べながらそれぞれが思い出話やこれからの夢を語り、最後は歌謡ショー。改めて、学生同士の結束力の深さと本センターへの熱い思いを実感した。
私は、学生たちに本センター同窓会として「Myanmar Massage Teacher's association」と言う名前を付けることを提案し、学生たちはこれに賛同し、これからお互いに連携・協力しながら、各地の盲学校でミャンマーの視覚障害者医療マッサージ教育に一生懸命取り組んでいくと約束してくれた。
そして、最後の宿題を出した。それは、「ここにいる全員が必ず一人36名以上の視覚障害者に教えること。」。36名とは私がミャンマーで教えた学生数。これ自体は大変少ない数だが、その36名がそれぞれ36名の視覚障害者に伝えれば、この国に住んでいる1000人以上の視覚障害者が自立のチャンスを手にすることができるようになる。「人から人へ知識・技術・自立の心を伝える」、正にこれが教育だと思う。更に、それがミャンマー人からミャンマー人へ安定的に伝えられるようになればもっと素晴らしい。
言うまでもなく、まだまだ彼らは未熟な新米教員たちだ。しかし、これから多くの方々の中で様々な経験を積み、ミャンマーにおける医療マッサージ教育の専門集団として成長してくれることを期待している。
塩崎