このペースでは「楊令伝」もすぐに5巻まで読み尽くしてしまいそう。
ということで、ペースダウンするために、
北方さんのその他の時代物を読むことにしました。
で、調度良く図書館にあったのが、本書です。
タイトルの「林蔵」というのは、江戸時代後期の日本人探検家、
蝦夷地測量家の間宮林蔵のこと。
どんな人物かなんてまったく知らなかったけど
北方ワールドにて描かれる人はやっぱり魅力的。
顔や手足は凍傷で崩れ、外見的には相当醜いらしいけど
コツコツと測量を続けて、地勢学、薬草学、航海術などなど
相当な博識。
その上、闘いにも強い。
ところで、わたし、いわゆる「イケメン」にはまったく興味なし。
顔がちょっとばかりきれいな男の子より
オツムがしっかりつまっていて
味のある面構えの男子が好み。
女の子のように骨が細いのは論外なので
どちらかというと「デブ専」ということになる。
林蔵はデブではないかもしれないけど
絶対にハンサムさんではないと思うのよ。
どちらかというとブサイクさんで、でも味のある顔をしているはず。
ちょっと話はずれましたけど、狼のように孤高な林蔵が
唯一心を通わせたのが水戸藩士狩野信平。
その狩野信平が島津藩の陰謀で殺されてからの林蔵は痛々しい。
周到に計画した復讐劇は成功したものの、狩野信平は生き返らないのよね。。。