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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

絶海にあらず 上・下 (北方謙三)

2008年05月17日 | 本のこと
絶海にあらず〈上〉絶海にあらず〈下〉

藤原純友の物語。

縛られることを徹底的に嫌い、本来束縛なんてないはずの
海上における束縛を断つため、ときの権力者藤原忠平に立ち向かう!

動物占い「ペガサス」のわたしとしては、純友の気持ちよくわかる。
ちなみに、「ペガサス」の特長は、

自由が大好き。
親や恋人などに束縛されたり、ひとつの場所に拘束されるのが大嫌い。
いつも自由な身でいたい。
細かく指図されるのもいや。

というもの。

「絶海にあらず」の純友は、常に、自分が息苦しくないか、
自由でいられるか、ということにこだわり、
その気持ちを中心に行動を決めていく。

地位もお金もそんなに興味はないけど、「自由」に生きるために
必要だと思えば、もらえるものはもらうし、集めるべきものは集める。
ただ、こだわりはないので、行動は潔い。

一見自分勝手に見えるかもしれないけど、純友の場合、
自分の周りにいる人にも利益になるように計らっている。
自分だけっていう気持ちでやっていないから格好いい。

あ~あ~、わたしも「絶海にあらず」の純友ぐらい潔く
腹を括って毎日に向かいたいよ。ちょっとしたことで
浮き足立っちゃう自分が嫌い。。。

まあ、それはいいとして、純友は国との戦いの途中に
寧波に拠点を築き、最後は自らも日本を離れることになったけど
この部分が、あの「波王の秋(とき)」につながって生きてくる、
なんてことに気がついて、ひとり自己満足。

恥ずかしいぐらい、自分スキ~・・・