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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

天頂より少し下って(川上弘美)

2011年12月15日 | 本のこと
天頂より少し下って


ほとんどの本は消耗品。

住まいにも懐事情にもそうそう余裕がないので、自分で買って手元に残すのはごく限られた本のみ。
ほとんどの場合、図書館で借りては返し、あるいは文庫を買って読んではBOOK OFFに売り、
を繰り返しているうちに、少し高めで場所をとる単行本を買うことはなくなっていた。

それなのに、久しぶりに単行本を買ってしまった。

黒っぽい背景にカラフルな絵の装丁とピンクの帯(ちなみに、絵はパウル・クレーの「人形劇場」)、
始まりの1文がよかったのだよ。



      ふくろうがホウと鳴いたので、一実ちゃんが訪ねてきたことがわかった。



主人公が予備校に通う「浪人生」という設定も良かった。
わたしが普段接している年齢の、しかも同じ境遇の女子たち。

自分もかつてはその年頃を経験しているはずなのに、大人になってしまった今、
彼女たちの考えていることが実はよくわからない。

それで気になって買っちゃったんだな。
ちゃんと読んでみたら、クローン人間の話だったんだけど。


それでも7つある短編は、恋愛小説で、わたしは特に
『金と銀』と『壁を登る』が切なくて好きだなあ。



***


昨夜とても恐ろしいことに、近所のマンションで女性が男に襲われかけた

大きな悲鳴と「助けてー!」という叫び声が近所に響いて、110する手も声も震えた

幸い女性が大きな声を出したおかげで、男は逃げ、女性は助かったけど本当に恐かった



でも、アタシは学んだ



身の危険が迫ったときに、大声をあげることはとても大事だということ

キャーキャー悲鳴をあげるだけでは足りないということ

実際キャーキャー言う声をアタシも含め近所の人は犬の鳴き声と間違えていた

「助けてー!」と聞こえて初めて事件だとわかり、行動できたのだということ

玄関の鍵を開ける前に、暗がりに人がいないか、後ろに人がいないか確認するべきだということ


こんなこと言うのはいやだけど、やっぱり物騒な世の中なのだ