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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

キエフ・オペラ 『トゥーランドット』

2010年10月29日 | 音楽オペラ
行きたいと思ってもなかなか行く機会がないオペラ。
オペラが好きと言ってもまだまだ食わず嫌いが多く、
そもそもドイツ物、モーツァルトはあんまり食指が動かない。

しかも、オペラって本当に高額なのだ。
気安く行けるようなチケットの額でもないし
仕事の時間とかぶることが多いし・・・


とにかく、いろんな意味で行きづらいのがオペラである。


それでもこの時期オペラ公演のチェックは欠かさない。
そして、今年はじめて、アタシのチェック網にかかったのが、
キエフ・オペラ・ウクライナ国立歌劇場の『トゥーランドット』。


『トゥーランドット』は1番好きなオペラである。
でも、あまり観る機会がないオペラでもある。

だから、都内で、この低価格で、『トゥーランドット』が観れちゃうの?って大感激。
当日は木枯らしが吹く中、イソイソと練馬まで出向いた。

練馬文化センターは駅から徒歩1分の好立地。
アタシも含め、観客は本当に気軽にオペラを鑑賞に来たという感じ。



キエフ・オペラ・ウクライナ国立歌劇場の『トゥーランドット』、
舞台は豪華絢爛。衣装もかなり凝っている。
まさにスペクタクル・オペラである。


トゥーランドット姫、カラフ、リュー、ピンポンパンが素晴らしく、
全体的にはとてもよくまとまっていて、サクサク観れちゃったけど、
インパクトに欠けていた、と感じるのはひとえにアタシの思い入れのせい?


そもそも、第一幕の幕開けからサクサク始まりすぎた。

冒頭のオーケストラは、アタシの記憶ではオドロオドロシさと切なさが入り交じる感じで
鳥肌が立つし、何よりも眼の奥から涙が押し上げられてくるような感覚を伴うところだったはず。
なのに、サラッと、実にサラッと、行ってしまった。

有名なアリア「誰も寝てはならぬ」も、カラフはうまく歌ってはいるが、感情を揺さぶられるほどではなく・・・


会場のせいもあるかもしれない。
鳥肌が立つほど、音を体で感じたいなら、やっぱりそれなりのホールに行かないと。


今シーズンは『トゥーランドット』を皮切りに、いろいろ観に行こうかと思っている。
一番楽しみなのは来年の春にやる『ランメルモールのルチア』(ドニゼッティ)。
狂乱の場の迫力をもう一度生で観たい、感じたいのだ。


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