“急造野手”の一振りが試合を決めた。東都大学野球リーグの春季リーグ戦、国学院大vs.中央大1回戦が18日、神宮球場で行われ、国学院大が2対0で勝利した。0対0で迎えた4回、1死走者なし。打席には、投手として登録されている畠山翔平(4年=能代高)。フルカウントからの6球目、中央大のエース・澤村拓一(4年=佐野日大高)のストレートを強振すると、神宮には「カツン」と乾いた音が響いた。
「思い切り振り抜けた。まっすぐ一本と割り切れたのが良かったと思います」
157キロ右腕のストレートを狙い打った打球は、次の瞬間、ライトスタンドにライナーで飛び込んだ。
畠山は本来投手だ。今春のリーグ戦でも国士舘大2回戦(4月7日)に登板している。しかし、第4週の東洋大戦(4月29日~)を前に、竹田利秋監督から「(ピッチングの調子が)良くなかったので、『やってみろ』と言われました」と野手に挑戦することになった。
その東洋大1回戦でいきなり二塁打を放ち、非凡なセンスを見せた。そしてこの日、チームを勝利に導く本塁打を放った。畠山は「外野の頭は越えるかな、と思ったんですけど、まさか入るとは」と端正なマスクに笑顔がはじけた。
竹田監督も「あんな小さい体なんだけどねえ」と170センチの小兵の一発に驚きの表情。そして「澤村君は調子が悪くても別格。よく打ってくれた」と称えた。
一方、打たれた澤村はがっくりと肩を落とす。
「自分の力不足です。(ストライクを)入れに行ったストレートをやられました」
これで中央大は7勝5敗となり、優勝はより一層遠のいた。
「まだ最低でも(リーグ戦は)1試合ある。きちんと準備したい」
いつも強気な背番号18だったが、この日はそう絞り出すのがやっとだった。
「思い切り振り抜けた。まっすぐ一本と割り切れたのが良かったと思います」
157キロ右腕のストレートを狙い打った打球は、次の瞬間、ライトスタンドにライナーで飛び込んだ。
畠山は本来投手だ。今春のリーグ戦でも国士舘大2回戦(4月7日)に登板している。しかし、第4週の東洋大戦(4月29日~)を前に、竹田利秋監督から「(ピッチングの調子が)良くなかったので、『やってみろ』と言われました」と野手に挑戦することになった。
その東洋大1回戦でいきなり二塁打を放ち、非凡なセンスを見せた。そしてこの日、チームを勝利に導く本塁打を放った。畠山は「外野の頭は越えるかな、と思ったんですけど、まさか入るとは」と端正なマスクに笑顔がはじけた。
竹田監督も「あんな小さい体なんだけどねえ」と170センチの小兵の一発に驚きの表情。そして「澤村君は調子が悪くても別格。よく打ってくれた」と称えた。
一方、打たれた澤村はがっくりと肩を落とす。
「自分の力不足です。(ストライクを)入れに行ったストレートをやられました」
これで中央大は7勝5敗となり、優勝はより一層遠のいた。
「まだ最低でも(リーグ戦は)1試合ある。きちんと準備したい」
いつも強気な背番号18だったが、この日はそう絞り出すのがやっとだった。