自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

柏市議会ハラスメント防止条例は「議会改革」ではありません

2023年06月20日 10時28分26秒 | 地域活動・政治活動
6月定例会の初日、議員提案による条例「柏市議会ハラスメント防止条例」が賛成多数で可決しました。全会一致にならなかったことに、現在の柏市議会におけるハラスメントに対する認識の差を感じました。



同条例は、議長としての私にあった「議員からの過度な叱責を受けた」「理不尽に怒鳴られた」という相談がきっかけです。条例制定までは、ハラスメントに対する相談窓口の設置や処罰対象などの規定がなかったため、議会の自浄作用に期待するだけでなく条例により法的に律していこうという考えで「条例制定のための検討会」設置を提案しました。そこでの議論がまとまった結果、できたのが本条例です。


朝日新聞 令和5年6月3日

私としては、明らかに被害者がいる事案ですから、その被害者を守るため、同じことが起こらないようにするための「人権保護」を目的とした条例と認識しています。また、直接市民に行政サービスを提供するのは市職員であり、その市職員がハラスメントによって萎縮したり、働きづらくなることはあってはなりません。より良い市民サービスを実現するためのパートナーである市職員と議員がそれぞれの立場で十分に力を発揮できる職場の実現こそが、この条例の目指す最終目標です。その意味では市役所の「機能向上」のための政策条例でもあります。

このあたりの認識のズレが全会一致にならなかった要因であるように思います。当日の質疑で反対、もしくは賛成ではあっても条例の本筋から外れた質疑を行った議員は、これを「議会改革」ととらえているように思えました。質疑の内容は柏市民新聞がまとめてくださっています。


柏市民新聞 令和5年6月9日

条例の制定はあくまでもスタートです。検討会において熱心に議論してくださった議員各位と同じような認識を全議員がもつことがハラスメント根絶には不可欠だと肝に銘じ、意識の向上や制度構築に取り組んでまいります。

■関連リンク
「柏市議会ハラスメント条例」6月制定へ

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