自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

待機児童のリバウンド防止対策 ゼロ達成後の水準維持を=議会報告

2014年07月15日 16時00分05秒 | 子育て・教育政策
 先般、当ブログにも記したとおり、柏市内おける国基準の待機児童は、平成24年4月に133人でしたが、同26年4月に39人に減少しました。これは、現在取り組んでいる柏市待機児童解消アクションプランの成果といえます(詳細)。もちろん、当面の目標は、来年4月のゼロ達成です。しかし、昨年話題になった横浜市や杉並区など、他の自治体を見ると待機児童数はゼロを達成すると再び数字が跳ね上がる傾向にあります。
 特に杉並区は、もともと待機児童ゼロを何度も達成している先進都市でした。しかし、その評判を聞きつけて多くの子育て世代が転入し、待機児童数が跳ね上がり、保護者による集団異議申し立てという事態になってしまいました。柏市としては、こうした事態は避けなければなりません。そこで、目標達成後も継続して待機児童ゼロを継続できるように、下記のような質疑を行いました。以下はその要旨。

――来年4月までの2か年で国基準の待機児童をゼロにする柏市待機児童アクションプランの中間報告では、平成24年4月に133人だった国基準の待機児童が26年4月には39人に減ったとのことだ。まずは順調に成果が出ているといえ、今後もゼロ達成に向けて努力していただきたい。しかし、横浜市では国基準の待機児童ゼロを達成した翌年に、再び待機児童数が増えてしまう数字のリバウンドが起こっている。柏市でも、仮に来年4月に待機児童ゼロの目標を達成したとしても、同じようにリバウンドしてしまっては元も子もない。そうした事態を想定し、対策を練るべきだと考えるが、市の見解は。


こども部長「国基準の待機児童ゼロを達成した翌年度以降の水準の維持については、引き続きアクションプランによる施策を進めていくとともに、今年度に策定する子ども・子育て支援事業計画に基づき、潜在的ニーズへの対応も含め、ひとりでも多くのお子さんが希望する施設に入園できるように計画的に進めていく」

――ゼロを達成すれば、「柏市だったら子供を預けられる」「保育環境がいい」という声があがって、その評判で移り住んでくる人も出てくるだろう。そのときにもし(保育園に)入れないとなると、市の行政全体の信頼が損なわる。そうなると、次に住居を選ぶときは市内から出て行ってしまうかもしれない。アクションプランの施策を継続させて数字のリバウンドに対策を講じていくということだったが、(ゼロ達成の目標と同じように)高いモチベーションをもって、取り組んでいただきたい。

 このゼロ達成後の水準維持に関しては、実は以前から議会でも申し述べてきたことです。アクションプランの成果が見え、ゼロ達成が現実的になってきたこのタイミングで、市に対して釘をさす意味で取り上げました。、「待機児童ゼロと聞いたから柏市を選んだのに、今はまた増えてしまって預けられない」ということがないよう、今後もしっかりと取り組んで参ります。

■関連リンク
2015年ゼロ達成へ 待機児童解消アクションプラン中間報告
安定した保育環境の整備に向けて 保育士の入れ替わり問題=議会報告
2015年ゼロ達成へ 子ども・子育て会議と待機児童対策=議会報告


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 保育の質の均一化を 待機児... | トップ | 【中島村長選挙】現職・加藤... »
最新の画像もっと見る

子育て・教育政策」カテゴリの最新記事