先日のブログで、デジタル版画を「2値化した画像のプリント」と定義しました。
2値化について、GIMP で処理した画像を見ながら補足したいと思います。
デジカメの写真を切り出したものでフルカラーです。東山動物園のカバです。
グレースケールにしました。モノクロ写真です。
閾値を指定して2値化しました。
モノクロ写真は白黒ですが、モノクローム(monochrome)のクロムはギリシャ語の色のことです。モノクロは1色で描かれた画を意味します。
黒を赤茶にしてもモノクロです。
背景色が白でなくてもモノクロです。
8ビットグレースケールは白から黒の間を256階調で表現します。閾値による2値化は、その閾値を境に2階調(1ビット)にすることです
このような2値化してプリントアウトしたものを、私はデジタル版画と定義します。
2値化したレーヤーを重ねた多色もこの範疇です。
==蛇足==
グレースケールの画像を網点にしました。
画像のデータは2値化されていますので私のデジタル版画の定義には合いますが、芸術の版画では網点は邪道扱いのようです。
プリンターを使うデジタル版画では、製版できないような細かい網点へ広がっていく可能性があります。
私はシルクスクリーンでは使いますが、デジタル版画では使わない方がいいかと思います。