差し色、地色ともに、反応染料を使う防染にて、Tシャツを染めてみました。
反応染料には、VS 染料(レマゾール、スミフィックス)と MCT 染料(カヤシオンP)の2種類あります。この反応基の違いを応用した方法です。VS 染料の反応基は、亜硫酸ソーダと反応しセルロースと反応できなくなります。地色にVS 染料、差し色にMCT 染料と亜硫酸塩を使えば防染できます。
差し色のレシピです。
MCT反応染料
重曹
尿素
ポリミンL
亜硫酸ソーダ
Tシャツをたたんで、板で留めます。
山の部分に筆描きしていきます。乾燥して畳み直し、再度筆描きし乾燥します。
地色レシピです。
VS染料
重曹
尿素
ポリミンL
Tシャツを絞って、筆描きします。
乾燥後です。差し色の上に地色(濃いオリーブ色)が被っています。
蒸します。
洗います。
完成です。
防染の良さを感じさせない上がりですが、筆描き後と比べると、防染されていることが分かります。
(註)今回は、地色も重曹を使った1相法で固着しています。
私のブログ「反応染料の防染」の亜硫酸塩防染の項では、地色を2相法で固着する方法を述べています。
ニットでは、2相法が困難であるため1相法で固着しました。
VS染料を1相法で使う時は、重曹添加後のポットライフが短いので、当日使い切って下さい。また、蒸すまでガス退色しないようビニルに包んで保管下さい。