ちょうど去年の今頃 大学時代の同級生より 熊本で病院を建てるのでその土地について 調査を依頼されましたが、結局没になり その後 違う候補地を 探すことになりました。 彼は建築設計事務所を開設し そろそろデザイナーと呼べるくらいの 経験 実力 実績を もっております。 しかし、私らと違い どろどろした 土地の権利や 開発の件については 経験が少なく 頼むぞと言われ よしっと 引き受けたのは良かったのですが、なにせ 病院は そのテリトリーや 地価 地型 顧客数 発展性 など考慮すると なかなか候補地が上がりませんでした。
こちらでエリアをしぼり 地主と交渉していくわけですが、価格が折り合わなかったり 本人が良いといっても 娘さんが反対したりで 難航しました。 地主が福岡 仮登記者が大阪 なんて土地もありました 福岡オッケー 大阪不明 特殊な名前でしたので 熊本の同じ姓を55件廻ったり それでも分からないので 大阪まで行き 近所に聞き込み 引越し先までたどり着き やっぱり売らない なんてこともありました。そうこうしながら 今年に入り 2000坪少々の土地の地主に 入り口を分けて頂く相談したところ 残地が 死なないなら良いということでした。そこで 残地の 計画平面を仕上げ 打合せしますが 外野の要らぬお世話でどうも私の言うことを 信じてもらえません。 では 行政に聞いてくれと もうこちらも 投げやりに 突き放したところ 一緒に同行してほしいとのこと。 県に行き担当と 話をして 結論は出なかったのですが(最初から●●逃れにこうしていいか?などと聞くわけですから担当も返答に困りそのときに考えましょう などと逃げました。)ちょうど 県の課長がやはり同級生だったもので 同窓会の話をするために 机にいったのを見て 地主は 信用したみたいです。
そして、家族会議で 結論を出すので少し時間くれ と言われ ドクターに報告すると もう待てない 他を交渉してくれとの返事。 他は建築条件付で わが設計士様の もっとも嫌がる条件なのでした。 究極の決断! 次の日 地主に 断りの報告をしようと 電話もってウロウロ するとその電話が 鳴り出し 地主より 承諾との返事。 なんとも ドラマチックな土地捜しでした。
今は、銀行 地主 機器メーカー 設計士との間で 詰をやっている最中です。
この件で 今まであたった土地 236筆 、作った計画図 15枚、あたった関係人 約400人、 掛った時間 約一年、これも仕事です。
今日は 変った仕事なので 変った花の写真でした。