「ソウェト」という、アパルトヘイト時代の旧黒人居住区に行ってきました。決勝戦が行われるサッカーシティースタジアムに隣接する地区。ふらっと訪ねられるような場所ではないので、実際にソウェトに住んでいる青年(車を運転してガイドをしてくれる青年と、ソウェトの家の中を案内してくれる青年の2人)が案内をしてくれるツアーに参加しました。ガイドブックレベルの知識によると、6月16日は彼等にとってとても大切な日。アパルトヘイト撤廃のきっかけともなった、いわゆる「ソウェト蜂起」の日なのです。国民の祝日になっていて、しかも夜にはウルグアイとの大切な一戦があります。訪れるべき日だな、と、日本から予約を入れていました。
ソウェト蜂起の詳しい解説は、ここでは控えます。一番強く思い知らされたことは、「ソウェトの中にも、激しい貧富の差がある」という現実です。ボクたちを案内してくれた青年のように仕事に就けている家庭と、長きに渡って失業中との家庭では、埋めようのない格差が存在しているのです。2人の青年の間にもはっきりとした差があります・・・。
ネルソンマンデラハウスやソウェトのミュージアムも、この国の歴史を知る上では必見。いろいろと考えさせられる1日でした。冒頭の写真は、現在マンデラ氏が住んでいる家です。
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比較的貧しい家庭が建つ通り。観光客に見学させることによって収入を得られます。
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この通りで唯一の水道。
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この通りの家々を案内してくれた青年。サムライブルーのフラッグをプレゼントしました。
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この日のソウェトでは、いろいろな場所で追悼と祝いの歌と踊りが繰り広げられます。