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『元(もと)の鞘(さや)に納(おさ)まる』[=へ填(はま)る]
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仲違(たが)いしていた人たちが元の関係に戻る。離縁した夫婦が復縁する。
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類:●元鞘へ嵌(は)まる●縒(よ)りを戻す
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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修養に場所を選ぶな
人は若い間の心がけのいかんにより、後にずいぶん差の生ずるものである。もし若い時代に自己実力の養成に励まず、修養に努めなかったならば、必ず後年、後悔するときがくると思う。しかるに若い人の間で「この仕事は自分の性分に合わない、あの主任の下ではどうも働き甲斐がない」と、不足をもらす人がある。これは自己中心の物の考え方の弊害であろう。真に自己の適所を見出すまでには、いろいろな経験を積まなければならない。また性格、意見の異なった指導者の下で自己を磨くことによってこそ、かえってよりよく修養が得られるものであることを、深く知らなければならないと思う。