「スウィッチ！」ガールズplus 1 1996年

「テレバイダー」を遥かに凌ぐマニアックさ。
もう、この際だからいっちゃいますよ、劇中アイドル・グループ「ガールズplus 1」のデビュー曲にして唯一のCD。

いろんな意味で封印されている、深夜ドラマの傑作「ガールズplus 1」の挿入歌。

ガールズplus 1 are ヒミコ（堀恵子）、ミチコ（松田千奈）、マサキ（大地）、レイナ（夏観享子）and ヒナ（島村千草）

「ガールズplus 1」メンバー以外のドラマのレギュラーは、ルー大柴、中島陽子、濱田万葉など。

他にも、神戸浩、藤崎奈々子、谷川昭一朗、おさる、坂井真紀、ラッキィ池田、コアラ、小野みゆき、赤星昇一郎、光浦靖子、モロ師岡、梅垣義明などがゲストとして出演。

脚本：山本寛子、松本稔、山口雅俊　ほか
プロデュース：山口雅俊、長尾恵美子
演出：緒方幸夫、水田成英

山口雅俊は、「ギフト」「きらきらひかる」「ビギナー」などを手がけたフジテレビのドラマ・プロデューサー。彼の処女作がこの「ガールズplus 1」らしい。深夜枠のドラマらしく、ゆるい脚本に、演出で勝負、みたいな感じだったと思うが、正直言って内容はあんまり覚えてない。覚えているのは、もの凄く楽しかった、ということ。きっと作ってるスタッフ・キャストの楽しさが伝わってきてたんだろうな。ホント毎週、楽しみにしてた。程よくマニアック、程よくマイナーな俳優陣、そして未ソフト化。カルト番組として、十分な条件が揃っている。


で、今回の8cmシングル。

①スウィッチ！
作詞：山口雅俊、作曲：中川孝、編曲：モロ・ジョルジオ、歌：ガールズplus 1
山口Pが作詞。スティール・パンの音も涼しげな、夏向きのアレンジ。
中盤のヒナ（島村千草）のゆる～いラップが聴きどころ。ウソ。かなり酷い。
でも、歌はもっと酷い。基本みんなのユニゾン。「やる気のあるヤツぁ一人も居らんのか！」と檄を飛ばしたくなるヘナチョコ歌唱が全編にわたり繰り広げられる。逆にコレは凄いかも。何とかなるんじゃない、と軽いノリでやってみたら、意外と誰も歌えませんでした状態。このテイクがOKならば、何でもアリでしょ、正味な話。

音楽的にはNothingだが、「EverythingでNothing」いや、NothingでEverything？私にとっての、世界を裏返していくポップスの魔法が、（認めたくないような気もするが）確かにこの作品には、ある。「（でも）アクシデント・握手デート - それじゃ、想い出」の展開の切なさよ！

②カラオケ

定価930円、定価で買ったさ。

カルト歌謡の極北。もう、思い残すことはない。



「ガールズplus１」のその後について（山口P、2001年のコメントの引用）
＞揃いも揃って全員、引退しました。
＞ヒミコは野球選手と結婚。
＞ミチコはＤＪと結婚、引退、出産。
＞ヒナは代々木で事務員。
＞レイナは、芸能事務所を経営。
＞マサキは行方がわかりません。

その後二人が、芸能界復帰。

堀恵子：元ヤクルト・川崎憲次郎投手と結婚。川崎も既に引退。ちなみに堀恵子は堀ちえみのいとこ。長身のモデル系美女。カッコよかったっす。
松田千奈：結婚・出産後、復帰。現DISCOVERY ENTERTAINMENT所属。まだまだグラビア・アイドル。なぜが劇中ではお嬢様キャラだった。一応、主役？
島村千草：事務員後、復帰。現office-courage所属。朝食りんごヨーグルトCMなどに出演。不思議ちゃんキャラで、もう一人の主役？「な～ひ～」…はぁ、脱力。
夏観享子：「恋のから騒ぎ」第2期メンバーとして活躍後、現在は伊東美咲、井上和香などが所属する事務所インセントを経営。驚異的なスタイルの持ち主。ドラマの後の経歴が最も華々しいのはこの人か。

そして、黒一点、大地くんは…本当に分かりません。この芸名で検索は厳しい。


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