カンタベリー系8cm。
プログレは極論すればヨーロッパ、特にイギリスのムーヴメントと言ってしまっても…いや、ドイツもイタリアも凄いのあるけど…まあ、いいでしょう。英国的(あるいはヨーロッパ的)な暗さはプログレを考える上で重要なファクターである。クリムゾン、YES、ELPといったビッグネームの間では、メンバーの人事異動、ゲスト参加、バンドの解体・再編が頻繁に行われ、マニアさんの間での、記憶力合戦の格好の舞台となっている。ピンク・フロイド、ジェネシスなんかは比較的独立したファミリー・トゥリーだが、歴史が長いのでやはりメンバーの出入りが混乱を招く。そのあたりのややこしさがプログレ界の敷居の高さの一因か。
プログレの中でも音楽的・地理的に独自の発展を見せた一群、人呼んで「カンタベリー派」。まあ、ロンドンとそう離れてないんだが。ソフト・マシーン、キャラバン(この2バンド、もとはといえば「ワイルド・フラワーズ」が分裂したもの)に続いて3番目に名前が上がるのは、ハットフィールド&ザ・ノース。
デイヴ・スチュワートはハットフィールド&ザ・ノース~ナショナル・ヘルスの中心メンバーとして活躍。同バンドにもコーラスで参加していた元スパイロジャイラのヴォーカリスト、バーバラ・ガスキンと、80年代にこのヒネリのないネーミングのユニットを結成した。一応確認しとくと、ユーリズミックスの人とは別人。
日本盤なのにタイトル、アーティスト名ともに英語表記のみ(切り取られたジャケット下半分には日本語表記があったのだろう)。DAVE STEWART & BARBARA GASKIN(デイヴ・スチュワート&バーバラ・ガスキン)が正式なアーティスト名だ。
①THE LOCOMOTION (extended version) (10:14)
Part I-The Great Train Disaster
Part II-The Aftermath
(Carol King/Gerry Goffin)
オリジナルはリトル・エヴァ(1962)、グアンドファンク・レイルロード(1974)、カイリー・ミノーグ(1988)のヒットでも有名なゴフィン/キングの名作をカヴァー。今気付いたが、カイリーと同じ年にひっそりとカヴァーしてたんだ。バーバラのクールな声が工業系の機関車リズム(汽笛も聞こえる)に乗る。間奏のキーボードの音色、組曲という時代錯誤な構成と全長10分超という大作主義にプログレ魂を見る。カンタベリーぽいかと言われれば、特別そんなことはないんだけど。尚、パート1が6分20秒、最後は衝突音で終わる(だからDisaster)。続いて何事もなかったように始まるパート2はヴォーカル少なめのヴァージョン。
②Make Me Promises (6:42)
実は①もだが、作者のクレジットなし。どうしてか。おそらくオリジナル。トレイシー・ソーンをさらにクールにしたような美声の持ち主、バーバラ・ガスキン。テクノ系サウンドとの相性が良すぎる。
定価不明。中古で100円。
ジャケはロシア構成主義?どっちかというと未来派か?
珍しくCD番号が気になった。「MDS-1」ってMIDI(のdear heartレーベル)からのCDシングル1枚目ってことだろうね。
プログレと言えば、先週のムーンライダーズ・バンド内ユニット特集のライブで白井良明の「サーフ・トリップ」というバンドを見た。ヴァイブを中心に据えたおよそロックバンドらしからぬ編成で、クリムゾンの「RED」をやったのにはひっくり返った。キワモノすれすれ、クリムゾン原理主義者が聴いたら怒るのかもしれないが、私は滅茶苦茶楽しめた。良明さんもしかして本当はこういうのやりたいのかも、と考えたけどやっぱりライダーズのが生き生きしてるわ、と翌週確認。ああ、今週末はライブないんだ…
なんとなくプログレ周辺の8cmを続けてみたが、そろそろネタ切れ。最後にこれも8センチャーズに教えてもらった、持ってないんだけどプログレ8cmの極めつけを紹介して終了。
高嶋政宏の「STARLESS」(サンプルあり)
クリムゾンの名盤「RED」のラストナンバーを大胆にもカヴァー、というよりコピーというよりモノマネ。あんたもスキねえ。
他にも西城秀樹の「エピタフ」など聞き逃せないサンプルも。
プログレは極論すればヨーロッパ、特にイギリスのムーヴメントと言ってしまっても…いや、ドイツもイタリアも凄いのあるけど…まあ、いいでしょう。英国的(あるいはヨーロッパ的)な暗さはプログレを考える上で重要なファクターである。クリムゾン、YES、ELPといったビッグネームの間では、メンバーの人事異動、ゲスト参加、バンドの解体・再編が頻繁に行われ、マニアさんの間での、記憶力合戦の格好の舞台となっている。ピンク・フロイド、ジェネシスなんかは比較的独立したファミリー・トゥリーだが、歴史が長いのでやはりメンバーの出入りが混乱を招く。そのあたりのややこしさがプログレ界の敷居の高さの一因か。
プログレの中でも音楽的・地理的に独自の発展を見せた一群、人呼んで「カンタベリー派」。まあ、ロンドンとそう離れてないんだが。ソフト・マシーン、キャラバン(この2バンド、もとはといえば「ワイルド・フラワーズ」が分裂したもの)に続いて3番目に名前が上がるのは、ハットフィールド&ザ・ノース。
デイヴ・スチュワートはハットフィールド&ザ・ノース~ナショナル・ヘルスの中心メンバーとして活躍。同バンドにもコーラスで参加していた元スパイロジャイラのヴォーカリスト、バーバラ・ガスキンと、80年代にこのヒネリのないネーミングのユニットを結成した。一応確認しとくと、ユーリズミックスの人とは別人。
日本盤なのにタイトル、アーティスト名ともに英語表記のみ(切り取られたジャケット下半分には日本語表記があったのだろう)。DAVE STEWART & BARBARA GASKIN(デイヴ・スチュワート&バーバラ・ガスキン)が正式なアーティスト名だ。
①THE LOCOMOTION (extended version) (10:14)
Part I-The Great Train Disaster
Part II-The Aftermath
(Carol King/Gerry Goffin)
オリジナルはリトル・エヴァ(1962)、グアンドファンク・レイルロード(1974)、カイリー・ミノーグ(1988)のヒットでも有名なゴフィン/キングの名作をカヴァー。今気付いたが、カイリーと同じ年にひっそりとカヴァーしてたんだ。バーバラのクールな声が工業系の機関車リズム(汽笛も聞こえる)に乗る。間奏のキーボードの音色、組曲という時代錯誤な構成と全長10分超という大作主義にプログレ魂を見る。カンタベリーぽいかと言われれば、特別そんなことはないんだけど。尚、パート1が6分20秒、最後は衝突音で終わる(だからDisaster)。続いて何事もなかったように始まるパート2はヴォーカル少なめのヴァージョン。
②Make Me Promises (6:42)
実は①もだが、作者のクレジットなし。どうしてか。おそらくオリジナル。トレイシー・ソーンをさらにクールにしたような美声の持ち主、バーバラ・ガスキン。テクノ系サウンドとの相性が良すぎる。
定価不明。中古で100円。
ジャケはロシア構成主義?どっちかというと未来派か?
珍しくCD番号が気になった。「MDS-1」ってMIDI(のdear heartレーベル)からのCDシングル1枚目ってことだろうね。
プログレと言えば、先週のムーンライダーズ・バンド内ユニット特集のライブで白井良明の「サーフ・トリップ」というバンドを見た。ヴァイブを中心に据えたおよそロックバンドらしからぬ編成で、クリムゾンの「RED」をやったのにはひっくり返った。キワモノすれすれ、クリムゾン原理主義者が聴いたら怒るのかもしれないが、私は滅茶苦茶楽しめた。良明さんもしかして本当はこういうのやりたいのかも、と考えたけどやっぱりライダーズのが生き生きしてるわ、と翌週確認。ああ、今週末はライブないんだ…
なんとなくプログレ周辺の8cmを続けてみたが、そろそろネタ切れ。最後にこれも8センチャーズに教えてもらった、持ってないんだけどプログレ8cmの極めつけを紹介して終了。
高嶋政宏の「STARLESS」(サンプルあり)
クリムゾンの名盤「RED」のラストナンバーを大胆にもカヴァー、というよりコピーというよりモノマネ。あんたもスキねえ。
他にも西城秀樹の「エピタフ」など聞き逃せないサンプルも。
あと、「フライトレコーダー」(JICC出版局)が中野のトリオにありました。
欲しい方は走れ(笑)!
えーっ、いいな。まあ、持っててもあまり聞かなそうではありますが(笑)。今、個人的に軽くクリムゾン・ブームが来てるもので。
「フライトレコーダー」は持ってます。誰か走るかな?
●yoikoさん
ドイツはジャーマンでOKよ(笑)。
やっぱ、人気曲はStarlessかEpitaphでしょうね。Book of SaturdayあたりをシングルのB面でやったら渋いと思うけどね。逆に21st century~とか攻めてみるもよし。ヒデキなら不可能ではないか。
80年代洋楽モノ、やっぱり祥さんがいないとね。このシリーズではプログレ中心にいこうと思ったのですが、それほどネタがありませんでした(笑)
カンタベリはワイアットから入りましたね。大好きです。
あいざき進也!サンプルでは歓声にかき消されてヴォーカルがあんまり聞こえない…