失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「Automatic/time will tell」 宇多田ヒカル 1998年

2013-01-27 | 
1998年にデビューした宇多田ヒカルの、たぶんコンプリート8㎝ディスコグラフィー。

左から
冷たい月/ゴールデン・エラ」藤圭子 with cubic U 1996年
「Golden ERA」1999年再発盤
右上
「Automatic」 宇多田ヒカル 1998年
右下
「Movin' on without you」「First Love」1999年

まだ紹介してない2枚を。

宇多田ヒカルのデビューシングル「Automatic/time will tell」

①Automatic
作詞・作曲:宇多田ヒカル、編曲:西平彰・Taka & Speedy(Rhythm track Arrangement)・河野圭(Additional Arrangement)
ヒップホップスタイルのビートに乗せてヒッキーのフェイクが始まる。今さら言うことでもないけど、「アクセスしてみる・と映る~」と歌詞の分断がまったくの自然体で歌われている。大瀧さんが「あたりはに・わかにか・きくもり」と割ってみた実験が、27年たって当たり前になった歴史の流れを感じてみたり。その後のJ-POPとか(日本における)R&Bとかクラキマイとかの方向性を決めたマイルストーンというべき楽曲。

②time will tell
作詞・作曲:宇多田ヒカル、編曲:森俊之・磯村淳
15歳に「時間がたてばわかる」「あせらなくていい」なんて歌われたらもう。藤圭子が早熟なら、自作自演のヒカルさんは老成だな。


③①のカラオケ
同時発売の12cmCDにはなぜか未収録(代わりに「time will tell -DUB MIX-」を収録)。相当カラオケ需要はあったろうに。

定価1020円、中古で10.5円。
ハードオフで。短冊ジャケットは有名な黄色ソファーに赤いセーター、マキシシングルは青バックに白いフード付きコート。両者とも「Automatic」のPVで使われている。


セカンドシングル「Movin' on without you」

①Movin' on without you
作詞・作曲:宇多田ヒカル、編曲:村山晋一郎
イントロにハードめのギター、強いビート、クールなラップAメロ、サビにかぶる「Movin' on」コーラスとスピード感が強調された曲。デビュー作がダブルミリオン、このセカンドもミリオンを達成し、早くも一発屋の条件は満たさなくなった。

②B&C
作詞・作曲:宇多田ヒカル、編曲:西平彰・Taka & Speedy(Rhythm track Arrangement)
タイトルはボニー&クライドから。

③①のカラオケ
デビュー作と同じく同時発売の12cmCDには未収録(代わりに「Movin’on without you -tribal mix-」を収録)。

定価1020円、レンタル落ち10.5円。
やっぱりハードオフで。ジャケは通常とは上下逆に下で裏につながるデザインになっていて、開くと全身像になっている。

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2 コメント

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Unknown (3rd=D)
2013-01-27 22:47:48
宇多田の短冊は「Automatic」しか見た事なかったです。
にしてもCubic Uまで押さえてる辺りは流石です。
短冊ではありませんが、Cubic Uのアルバムのオリジナルもレアみたいですから短冊はよりレアなんでしょうね。
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Unknown (nakamura8cm)
2013-01-29 00:41:28
宇多田2枚のカラオケが8㎝にしか収録されていないのを今回調べて知って、ちょっと嬉しくなりました。
どうやら配信もされてない模様!
返信する

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