松田聖子の19thシングル。18th「ピンクのモーツァルト」とのカップリングシングル。
おなじみ「Platinum Single SERIES」の一枚として、1989年に8㎝化。
①ピンクのモーツァルト
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:細野晴臣・松任谷正隆
飽和したな、と当時感じた。15th、16th、17thと続いた呉田軽穂3連作が、平均点はクリアしているものの(「瞳はダイアモンド」が名曲すぎるせいか)クオリティ的に下降線をたどっていった。そこで細野さん投入!でもその流れは止められなかったって印象。アレンジは華やかだし、聖子の声も魅力十分なのだけど、「黄金時代の終焉」をひしひし感じてしまう。「去年のように 声あげてはしゃげない大人の恋ね」松本隆は聖子の内面の変化を微妙に感じとっていたのか。あるいは聖子プロジェクト全体が、巨大なピークの終わりを必然的に迎えていただけなのか。
②ハートのイアリング
作詞:松本隆、作曲:Holland Rose、編曲:大村雅朗
佐野元春がHolland Roseのペンネームで書き下ろした、聖子の黄金期の最後を飾る大名曲。聖輝の結婚前に、松本隆が書いた最後のシングル曲でもある。元春のメロディは哀しくも美しい。以前の記事で触れたとおり、革新的アルバム『VISITORS』を完成させた自信と、ナイアガラからの流れを強く感じる。エコー深めのスネア、ドラマチックなストリングスが効いた音壁系の大村雅朗のアレンジも完璧すぎ。完全にふられている状況なのに「あの娘は友だちと笑いとばしてみて すぐに明るく許してあげるわ」と現実逃避するしかない、追い込まれた主人公。しかしエンディングでは「春になる頃 あなたを忘れる」(今冬ね)と毅然と言い放つ。このキャラに当時の聖子はジャストフィット。次作の尾崎亜美作品も悪くはないが、当時高校生だった私の心は、この曲を最後に聖子から離れていった。
定価937円、中古で153円。
上は裏ジャケ。「ハートのイアリング」7インチジャケの顔部分をトリミングしたもの。
表はもちろん、「ピンクのモーツァルト」ちょっとケバめ。
関連聖子
秘密の花園
ガラスの林檎
ベルベット・フラワー
Marrakech~マラケッシュ~
Sweet Memories(New Version)
THE RIGHT COMBINATION (Duet with Donnie Wahlberg)
かこわれて、愛jing MATSUYAKKO
今年最後の更新。また来年もよろしく。
おなじみ「Platinum Single SERIES」の一枚として、1989年に8㎝化。
①ピンクのモーツァルト
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:細野晴臣・松任谷正隆
飽和したな、と当時感じた。15th、16th、17thと続いた呉田軽穂3連作が、平均点はクリアしているものの(「瞳はダイアモンド」が名曲すぎるせいか)クオリティ的に下降線をたどっていった。そこで細野さん投入!でもその流れは止められなかったって印象。アレンジは華やかだし、聖子の声も魅力十分なのだけど、「黄金時代の終焉」をひしひし感じてしまう。「去年のように 声あげてはしゃげない大人の恋ね」松本隆は聖子の内面の変化を微妙に感じとっていたのか。あるいは聖子プロジェクト全体が、巨大なピークの終わりを必然的に迎えていただけなのか。
②ハートのイアリング
作詞:松本隆、作曲:Holland Rose、編曲:大村雅朗
佐野元春がHolland Roseのペンネームで書き下ろした、聖子の黄金期の最後を飾る大名曲。聖輝の結婚前に、松本隆が書いた最後のシングル曲でもある。元春のメロディは哀しくも美しい。以前の記事で触れたとおり、革新的アルバム『VISITORS』を完成させた自信と、ナイアガラからの流れを強く感じる。エコー深めのスネア、ドラマチックなストリングスが効いた音壁系の大村雅朗のアレンジも完璧すぎ。完全にふられている状況なのに「あの娘は友だちと笑いとばしてみて すぐに明るく許してあげるわ」と現実逃避するしかない、追い込まれた主人公。しかしエンディングでは「春になる頃 あなたを忘れる」(今冬ね)と毅然と言い放つ。このキャラに当時の聖子はジャストフィット。次作の尾崎亜美作品も悪くはないが、当時高校生だった私の心は、この曲を最後に聖子から離れていった。
定価937円、中古で153円。
上は裏ジャケ。「ハートのイアリング」7インチジャケの顔部分をトリミングしたもの。
表はもちろん、「ピンクのモーツァルト」ちょっとケバめ。
関連聖子
秘密の花園
ガラスの林檎
ベルベット・フラワー
Marrakech~マラケッシュ~
Sweet Memories(New Version)
THE RIGHT COMBINATION (Duet with Donnie Wahlberg)
かこわれて、愛jing MATSUYAKKO
今年最後の更新。また来年もよろしく。
しかし、この解説、言い得て妙ですな。
♪瞳はダイアモンド、名曲過ぎました。
ところで、「あなた」は持ってました(笑)
>平均点はクリアしているもののクオリティ的に下降線をたどっていった。
>でもその流れは止められなかったって印象
なるほど・・・。
>①ピンクのモーツァルト
シングルB面の「硝子のプリズム」が可愛い曲だと思いました。「夜のヒットスタジオ」で披露された時に思いました。
リアルタイムで順に聴いていた個人の感想です。
だからこそ、「ハートのイアリング」の輝きが胸に迫りました。
「硝子のプリズム」もいいのですが、サビのキメ「もう屈折しそう」が理に落ち過ぎている感じで・・・「わがままな片想い」のほうが素直に好きと言えるのです。
>聖子の黄金期の最後を飾る大名曲。
「ザ・ベストテン」で「忠臣蔵」のパロディがありました。イントロのドラムに合わせて大石内蔵助役の人が太鼓を叩く。
>♪悔しいからスキーに行くわ。
1980年代っぽいです。
>エンディングでは「春になる頃 あなたを忘れる」
郷ひろみ、神田正輝・・・。
>次作の尾崎亜美作品も悪くはないが、
僕は尾崎亜美バージョンが大好きです!