「日曜はダメよ」は1960年のギリシャ映画。その主題曲は、コニー・フランシスや西田佐知子によって歌つきでカヴァーされ、日本でも有名。
先日リリースされたムーンライダーズのニューシングル「ゲゲゲの女房のうた」のカップリングに「日曜はダメよ」のカヴァーが収められている。
その前に、同名異曲の8cmを2枚。
左、杉本彩の3rdシングル。
①日曜はだめよ
作詞:森雪之丞、作曲・編曲:勝又隆一
杉本彩といえば「ゴージャス」に代表される、露出過多な衣装で攻撃的に腰を振りまくるセクシー・ユーロビート・クイーンのイメージが強いが、この曲はアンニュイなアダルト・オリエンテッド・ファンク。ヴォーカルは意外にも可愛い系で、80年代ファンクサウンドと組み合わせると、どことなくラ・ムーを彷彿とさせる。ま、桃子ほどの個性はないけれど。気になる方は、YouTubeどぞ。
②退屈が嫌い
作詞:森雪之丞、作曲・編曲:勝又隆一
Aメロは①に近いファンクアレンジ。Bメロからはいわゆるモータウンビートで突っ走る。
定価937円、中古で315円。
サイズ大きめのTシャツに、ロールアップしたジーンズ。まだ「ゴージャス」前の、ナチュラル系(廉価版ともいう)セクシー。
右、三浦理恵子も3rdシングル。
①日曜はダメよ
作詞・作曲:小西康陽、編曲:船山基紀
三浦理恵子の嘘っぽいキュートヴォイスを完全に活かしきった傑作。彼女が無理なく出せる音域で見事にまとめた手腕は、マンシーニがヘップバーンの出せる音域に合わせて「ムーンリバー」を書いたエピソードを思い出ださせる。なおかつ素晴らしいのは、この曲(とくにAメロ)が映画主題曲「日曜はダメよ」へのオマージュになっているところ。逆に、インスピレーションの元になった曲のタイトルを、大胆にもそのまま流用しているとも言えるが。小西さんのアイドル提供曲で一番好き。
②素敵なラビリンス
及川眠子、作曲:都志見隆、編曲:米光亮
ステレオタイプなアイドル歌謡がこんなにもハマる歌手は、90年代には珍しかったか。
③④カラオケ
定価1000円、中古で20円。
どこから見ても非の打ちどころのない完璧なアイドル写真。
真ん中が、MOONRIDERS feat. 小島麻由美の新譜。2010年10月リリース。
①ゲゲゲの女房のうた (A Ge Ge Version) 映画「ゲゲゲの女房」テーマ曲
作詞:鈴木卓爾、作曲:鈴木慶一
ムーンライダーズと女性ヴォーカリストとの組み合わせといえば、やっぱりアグネス・チャン?いやアグネスとはバックバンドとしてだから、ちょっと意味合いが違うか。野田幹子なんかはそれぞれがプロデューサーとして別個に関わった印象だし。あ、「週末の恋人」の大野万栄、「A FROZEN GIRL, A BOY IN LOVE」の滋田みかよはデュエットという点で近いか。「幕間」の佐藤奈々子はひとりで勝手に歌ってるし。ライブではやくしまるえつことのデュエットで「マスカット~」見たな。しかし、フィーチャリング・アーティストの名前を冠したシングルを出すのは、長いライダーズの歴史上、小島麻由美がはじめて(だよね?)。
「ホワイト・ルーム」みたいなイントロから、分厚いコーラスが現れれば、もうライダーズ・ワールド。地を這うようなAメロが慶一さん、小島さんとリレーされ、夫婦の掛け合い風のサビへ。このサビも解放感があるようなないような、すっきりいかない(いかせない)ところがなんともライダーズ。で、小島麻由美との組み合わせ、はっきり成功してるわけだが、誰かを思い出すな~と考えていて自分なりの結論が出た。「女あがた森魚」でどうでしょ。「昭和ノスタルヂヤ」を感じさせる艶のある歌声、といえばライダーズとの相性が悪かろうはずがない。
映画の監督が作詞を担当。これまたライダーズを研究しつくしたような言葉選びで。さすが鈴木一味!と言っておこう。
②日曜はダメよ
作詞・作曲:Manos Hadjidakis/Billy Towne、日本語訳詞:薩摩忠
曲目リストを見たときには、なんとなく小島さんが歌ったのは①だけだと決めつけていた(正解は3曲すべてに参加)。しかし、このカヴァーは完全に小島さんメイン。最初のAメロを英語詞で、あとは西田佐知子版日本語詞で。ライダーズはこの曲を結構前から(90年代?)演奏していたようで、私は今年3月のライブではじめて聴いた。このいかがわしいアレンジ、『イスタンブール・マンボ』あたりのエセ・ヨーロピアンな雰囲気を思い出させて、最高。小島さんもノリノリで歌っている様子が伝わってくる。
③くれない埠頭 2010
作詞・作曲:鈴木博文
はい、ドロ~ンです。長すぎるイントロ&アウトロは今のライダーズの気分か。小島さんはハモリとコーラス担当。ギターの桃源郷度は、もはやFripp & Enoクラス。もういっそのことインストでよかったんじゃない?と思わないでもない13分超のセルフカヴァーだ。この曲のみサポート・ドラムに夏秋文尚が参加。
定価1500円、もちろん定価で。
小島麻由美画伯によるライダーズ6人&自分を描いたイラストステッカー付き。さすがに水木しげるには頼めなかったか…ちょっと残念。
先日リリースされたムーンライダーズのニューシングル「ゲゲゲの女房のうた」のカップリングに「日曜はダメよ」のカヴァーが収められている。
その前に、同名異曲の8cmを2枚。
左、杉本彩の3rdシングル。
①日曜はだめよ
作詞:森雪之丞、作曲・編曲:勝又隆一
杉本彩といえば「ゴージャス」に代表される、露出過多な衣装で攻撃的に腰を振りまくるセクシー・ユーロビート・クイーンのイメージが強いが、この曲はアンニュイなアダルト・オリエンテッド・ファンク。ヴォーカルは意外にも可愛い系で、80年代ファンクサウンドと組み合わせると、どことなくラ・ムーを彷彿とさせる。ま、桃子ほどの個性はないけれど。気になる方は、YouTubeどぞ。
②退屈が嫌い
作詞:森雪之丞、作曲・編曲:勝又隆一
Aメロは①に近いファンクアレンジ。Bメロからはいわゆるモータウンビートで突っ走る。
定価937円、中古で315円。
サイズ大きめのTシャツに、ロールアップしたジーンズ。まだ「ゴージャス」前の、ナチュラル系(廉価版ともいう)セクシー。
右、三浦理恵子も3rdシングル。
①日曜はダメよ
作詞・作曲:小西康陽、編曲:船山基紀
三浦理恵子の嘘っぽいキュートヴォイスを完全に活かしきった傑作。彼女が無理なく出せる音域で見事にまとめた手腕は、マンシーニがヘップバーンの出せる音域に合わせて「ムーンリバー」を書いたエピソードを思い出ださせる。なおかつ素晴らしいのは、この曲(とくにAメロ)が映画主題曲「日曜はダメよ」へのオマージュになっているところ。逆に、インスピレーションの元になった曲のタイトルを、大胆にもそのまま流用しているとも言えるが。小西さんのアイドル提供曲で一番好き。
②素敵なラビリンス
及川眠子、作曲:都志見隆、編曲:米光亮
ステレオタイプなアイドル歌謡がこんなにもハマる歌手は、90年代には珍しかったか。
③④カラオケ
定価1000円、中古で20円。
どこから見ても非の打ちどころのない完璧なアイドル写真。
真ん中が、MOONRIDERS feat. 小島麻由美の新譜。2010年10月リリース。
①ゲゲゲの女房のうた (A Ge Ge Version) 映画「ゲゲゲの女房」テーマ曲
作詞:鈴木卓爾、作曲:鈴木慶一
ムーンライダーズと女性ヴォーカリストとの組み合わせといえば、やっぱりアグネス・チャン?いやアグネスとはバックバンドとしてだから、ちょっと意味合いが違うか。野田幹子なんかはそれぞれがプロデューサーとして別個に関わった印象だし。あ、「週末の恋人」の大野万栄、「A FROZEN GIRL, A BOY IN LOVE」の滋田みかよはデュエットという点で近いか。「幕間」の佐藤奈々子はひとりで勝手に歌ってるし。ライブではやくしまるえつことのデュエットで「マスカット~」見たな。しかし、フィーチャリング・アーティストの名前を冠したシングルを出すのは、長いライダーズの歴史上、小島麻由美がはじめて(だよね?)。
「ホワイト・ルーム」みたいなイントロから、分厚いコーラスが現れれば、もうライダーズ・ワールド。地を這うようなAメロが慶一さん、小島さんとリレーされ、夫婦の掛け合い風のサビへ。このサビも解放感があるようなないような、すっきりいかない(いかせない)ところがなんともライダーズ。で、小島麻由美との組み合わせ、はっきり成功してるわけだが、誰かを思い出すな~と考えていて自分なりの結論が出た。「女あがた森魚」でどうでしょ。「昭和ノスタルヂヤ」を感じさせる艶のある歌声、といえばライダーズとの相性が悪かろうはずがない。
映画の監督が作詞を担当。これまたライダーズを研究しつくしたような言葉選びで。さすが鈴木一味!と言っておこう。
②日曜はダメよ
作詞・作曲:Manos Hadjidakis/Billy Towne、日本語訳詞:薩摩忠
曲目リストを見たときには、なんとなく小島さんが歌ったのは①だけだと決めつけていた(正解は3曲すべてに参加)。しかし、このカヴァーは完全に小島さんメイン。最初のAメロを英語詞で、あとは西田佐知子版日本語詞で。ライダーズはこの曲を結構前から(90年代?)演奏していたようで、私は今年3月のライブではじめて聴いた。このいかがわしいアレンジ、『イスタンブール・マンボ』あたりのエセ・ヨーロピアンな雰囲気を思い出させて、最高。小島さんもノリノリで歌っている様子が伝わってくる。
③くれない埠頭 2010
作詞・作曲:鈴木博文
はい、ドロ~ンです。長すぎるイントロ&アウトロは今のライダーズの気分か。小島さんはハモリとコーラス担当。ギターの桃源郷度は、もはやFripp & Enoクラス。もういっそのことインストでよかったんじゃない?と思わないでもない13分超のセルフカヴァーだ。この曲のみサポート・ドラムに夏秋文尚が参加。
定価1500円、もちろん定価で。
小島麻由美画伯によるライダーズ6人&自分を描いたイラストステッカー付き。さすがに水木しげるには頼めなかったか…ちょっと残念。
僕も「日曜日はダメよ」大好きです。
未だに三浦理恵子さんはバリバリにチャーミングですね。
小島さんとムーンライダースのシングル、ちょっこし買いそびれてます。いけない!
水木さんが小島さんを描いたら絶対、猫娘ですよね。映画も観たいな。
杉本彩と三浦理恵子の同名異曲で一本書いてやろうと思っていたところに、ライダーズが「飛んで火に入る」状態でやってきました(笑)
来月のAX、どうなりますかね~楽しみ。
できれば、あがたさんと「ゲゲゲ」を歌ってみてほしい。
絶対ハマるはず!
都市色さん
理恵子さんの「日曜日はダメよ」は改めて名曲ですね。
意外と杉本彩のも悪くないのですよ。
じゃあ、慶一さんはやっぱり子泣き爺かなあ。
ほんと理恵ちゃんの歌声を活かし切った作品ですよね。
レビューを呼んで、まさにその通りだと思いました!
杉本彩さんも同名タイトルの曲あったんですね。
『ゴージャス』と『うさぎ』しか知らなかったので、聴いてみます!
杉本彩はYouTubeでその2曲が多いです。あと「BOYS」。
しかし「うさぎ」の衣装はセクシーを超えて、完全にイロモノですよねえ…
あと、勝手ながらブックマークに入れさせていただきました~
こちらもブックマーク登録させていただきました!
アイドルだけ、という潔さが凄いです!
今後とも、よろしく~