失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「さよならの学生通り」 西村知美 1989年

2013-04-07 | アイドル系
西村知美の14thシングル。

①さよならの学生通り
作詞:麻生圭子、作曲・編曲:山川恵津子
タイトルから分かるとおりの卒業モノ。トロリンのふんわり歌唱がぴったりくるほのぼのメロディで、サビなんかは卒業生たちが合唱しても似合いそう。キラキラしたトライアングルが印象的なアレンジが、卒業式の華やいだ雰囲気を描きだす。アイドルらしく「片思いを悔やんでた」彼に、「卒業証書の隅 サインをもらうわ」。おっと意外に踏み込んだ感じ。もうボタン貰うのは流行らなかった?

②約束
作詞:麻生圭子、作曲:井上ヨシマサ、編曲:井上日徳
こちらは卒業後。都会の大学に行ってしまう「あなた」をホームで見送る。「四月に走りだすの それぞれの夢へ」ふむふむ。いわゆるひとつの「木綿のハンカチーフ」バリエーションだな。「僕の気持ちなら 変わらない」と言われてるのに、女子のほうは「この次逢うときには 友達でもいいから」って結構ドライ。この子はもう遠距離は難しい、と諦めてるんだな。「木綿」時代よりだいぶスピードアップしてる。ほぼ全編ダブルヴォーカルだが、「悲しいくらい~」のパートのみシングルになり、急にリアルな独白ぽい効果を上げている。

定価1000円、レンタル落ち100円。
本人のコメント「ジャケットのうつむいた顔は、私がお願いして憧れの菊池桃子さんのイメージで撮ってもらいました」とのこと。確かにこりゃ偽桃子だな。口元はモノマネタレントの域。

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