失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

12cmCDレンタルシール 邦楽編

2015-12-03 | 8cm論
8cmCDのレンタルシールについて語ったが、12㎝CD(マキシシングルとアルバム)についても調べてみた。

今回は邦楽編。

12㎝CDの歴史は1982年から始まる。8㎝CDは1988年から。2000年を境にシングルはマキシサイズが主流となった。

左、『PEARL PIERCE』 松任谷由実 1982年 これは1985年の再発盤。
プラスチックケースに貼られた楕円シール(31x20mm)は中央に「JPRA」、上に「RENTAL CD用 A(〇の中にA)」、下に「社団法人日本レコード協会許諾証」。
12㎝は盤にもシールが貼ってあることが多い。径17mmの円形シールに「レンタル用コンパクト・ディスク RENTAL D(〇の中にD) 社団法人日本レコード協会」。

右、『ファイナル・ミックス』 PINK 1988年
同サイズの楕円シール。ユーミン盤では〇の中にAだったが、こちらは「M」。それだけの違い。どういう意味なのかは知らない。盤のほうはユーミンと同じく「D」だった。




銀色シール(直径22㎜)の矢頭カラーバリエーション。

左から、

『ローズ・セ・ラ・ヴィ』 野田幹子 1991年 8㎝邦楽編「レッツ オンド アゲイン」と同じ青。

『SOUL KISS』 チャラ 1992年 黄色。

『大瀧詠一』 大瀧詠一 1972年 1995年の再発盤は赤。

『Vague』 中谷美紀 1997年 これは矢頭なし。

8㎝では短期間しか確認できなかった銀色シールだが、12㎝では結構長く使用されていた。

CD盤面のシールを並べてみる。



それぞれ矢頭の色に対応した径17㎜のシール。矢頭なしの中谷美紀盤に貼ってあったのは、緑シール。黄、赤、緑は8㎝での「8」シールの色の変化と一致しているようだ。青時代は8㎝も銀色で共通だったということ。


その次は径22㎜の「RIAJ」シールの時代。



この4枚はすべてマキシシングル。左から。

「サニーデイ」 櫛引彩香 2001年 緑。

「センチメンタルジャーニー」 YUKI 2003年 橙。

「タイガー&ドラゴン」 クレイジーケンバンド 2005年 黄。

「ジュゴンの見える丘」 Cocco 2007年 黒。

それぞれのCD盤面には銀色シール時代と同じデザインの径17㎜のシールが貼られていた。もちろん、ケースのシールの色に対応している。


さらに最近のもの。サイズは同じ22㎜。



左、「染まるよ」 チャットモンチー 2008年 赤地に銀文字で「RIAJ RENTAL  社団法人日本レコード協会」。
盤面のシールは中央に「邦」の文字。

右、「噛むとフニャン」 佐々木希 2010年 青地に「RIAJ RENTAL  一般社団法人日本レコード協会」。「一般」が増えた!
盤面のシールにももちろん「一般」が追加されている。


見慣れないやつ。



「ESCAPE」 在日ファンクとROY(THE BAWDIES) 2010年
径21㎜の銀色シールには「MY-JOR MUSIC許諾証 日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合」の文字。RIAJとは別の組織のようだ。

長くなった。洋楽編につづく。

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