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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ファースト・ノエル」 エキセントリック・オペラ 1997年

2011-12-16 | クリスマス
THE ECCENTRIC OPERA are; 相良奈美+書上奈朋子

東京藝術大学出身の相良さん(声楽科)と書上さん(作曲科)のコンビ、ジ・エキセントリック・オペラの3rdシングル。クラシック・クロスオーバーと言ってしまうと簡単すぎるけど、芸大出らしいアカデミックな雰囲気と、わりと目立ちたがり屋さんぽい近未来SF系ビジュアルが特徴のポップユニットが、クリスマスキャロルに挑戦。

①The First Noel(ファースト・ノエル) '97J-WAVEクリスマス・ソング
(traditional)
「牧人羊を」の邦題で知られる、英国の古いクリスマスキャロル。ヴォーカルはすべて相良さんによる多重録音のようだ。リードの声はちょっと暗めのメゾソプラノで、緻密に重ねられたコーラスでは高い音域も軽々こなしている。エンヤや達郎に共通する「完全主義者ゆえの息苦しさ」がこのユニットにもあるが、別に癒し系とか狙ってるつもりはないだろうから、いいだろ?圧倒的な美しさ+(このシングルはやや大人しめだけど)80'sぽい尖った前衛の匂い。私の中ではやっぱりショコラータの後継者なんだな。

②O Holy Night(オー・ホーリー・ナイト)
(traditional)
「さやかに星はきらめき」という邦題がついている。19世紀フランスで生まれたクリスマスキャロルを英語で歌っている。原詩はPlacide Cappeau、曲はAdolphe Adamの作だが、ここはざっくり「トラディショナル」とクレジット。後半のコーラスアレンジは、はっきりエンヤの「オリノコ・フロウ」を下敷きにしている。

他の作品で聴けるテクノ要素は薄め。2曲ともミニアルバム『Noel』(1997)に収録されている。

定価816円、中古で100円。
ジャケはちょっと不気味なクリスマスツリー?下の部分は心臓から血管がのびているように見えるし、上のほうは蛇化していたりとグロいのだ。

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