失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

21世紀の「さらにコンパクトに」

2016-12-26 | 8cm論
コンパクト化説明について語るシリーズ9回目。

最後は21世紀もの。21世紀の8cmCDリストは今年4月に書いた。その中でコンパクト化説明のあるものを紹介。

カノウ一派3枚+ユメトコスメで4枚。

Mは三つ目で マゾじゃない」 中学生棺桶 2010年
離婚倶楽部 / オルガまだか」 例のK 2012年
ワケありDANCEたてついて / POISON~プワゾン~」 ベッド・イン 2014年

キスとかキライとか」 ユメトコスメ 2012年


開いてみよう。



ベッド・インのみ盤の対面、他の3枚は格子の向こうに見える。


まずは中学生棺桶。



格子の向こうに隠れているが、「さらにコンパクトに」のコピーあり。左上、完成図に描かれたジャケットは中学生棺桶とは関係なさそうな黒髪ロングの女性。しっかり顔が描かれたオリジナルの絵。完成図以外の3コマは格子の向こう編で紹介した安全地帯の盤のほぼ完コピ。ただしジャケにはミシン目もスジ押しもない。


つづいて、中学生棺桶の後継バンド、例のK。トレーの糊付けが取れたので格子なしの写真が撮れた。



中学生棺桶の盤と完成図以外の3コマはまったく同じ。左上のジャケットが例のKメンバー5人のイラスト。


3枚目。例のKのジャケで睨みををきかせているアカナ=中尊寺まいが益子寺かおりと組んだユニット、ベッド・インのデビューシングル。



上記2枚と完成図以外の3コマは同じ。完成図のジャケにキャッツ・アイ風のベッド・インのふたりが描かれている。コマの左下には「イラスト:中川ホメオパシー」の記載あり。


最後はユメトコスメ。発売は例のKと同じ2012年。



格子の向こうなのに透明トレーなのでちゃんと見えるのが新鮮。ふと気づくと、今まで紹介した格子の向こうモノはすべて白トレーだった。透明トレーの出現は1990年以降だったのか。これには「さらにコンパクトに」のコピーなし。格子の向こう編で紹介した野村宏伸盤と上半分(コンパクト化説明部分)は同じ。説明にある爪や切り込みはもちろんジャケには存在しない。下半分にはアダプターのつけ方図解あり。すべてスキャンして取り込んでいるようだ。

20世紀では、1991年を最後に消えたっぽい「さらにコンパクトに」。
21世紀にもなってわざわざコンパクト化説明をつけるのはノスタルジー以外の理由はないだろう。実際に畳んじゃう人はまずいないだろうし。ユメトコスメ以外の3枚にかかわっている、かのう葉蔵の短冊シングルへのこだわりはこちらを参照。長谷泰宏もおそらく相当な8㎝好きと見た。

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2 コメント

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Unknown (3rd=D)
2016-12-26 22:14:17
爪ありで再現掲載するなら本当にミシン目や爪を付けて欲しかったですね。
こだわりは十分感じられますが。
やはり製造上厄介なのかもしれませんね。
ひとまずシリーズ完結お疲れ様でした。
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ありがとうございます (nakamura8cm)
2016-12-27 00:33:45
3rd=Dさん、このシリーズ皆勤賞!
すべてにコメントいただき、感謝。
お陰さまで楽しく書きつづけることができました。
やりきった感あります(笑)
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