失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「メリークリスマスが言えない」 稲垣潤一 1990年

2016-12-25 | クリスマス
稲垣潤一の20thシングル。

8㎝CDで3種類のリリースあり。

左の縦型が1990年11月1日発売のオリジナルシングル。

①メリークリスマスが言えない
作詞:秋元康、作曲:松本俊明、編曲:萩田光雄
ブライアン・ウィルソンぽいコーラスのイントロ。もっと言えば「You Still Believe In Me」のイントロの引用っぽい。静かに雪が降り積もるようなイメージのAメロが美しい。途中から鈴の音が入ってきて一気にクリスマスムードに。キャッチーなサビに重なるコーラスもゴージャス&ホーリー。去年のクリスマスを一緒に過ごした女性をひとりで思い出している設定なのだが、2番のサビ「雪は誰に降るつもりだろう I want to say "Merry Christmas!" 積もらないハート」ってどういう意味?

②Get Back To Myself
作詞:渡辺なつみ、作曲:MAYUMI、編曲:坂本洋
エリクトリックシタールが活躍するアレンジが印象的。ライトなファンク系シティポップス。内容は、初心に帰って夢を追い続けるぞ宣言。

定価930円、レンタル落ち。いただきもので0円。
セピアカラーの稲垣潤一。11月1日リリースで思いっきりクリスマスヒットを狙っているはずだが、ジャケはクリスマス感が足りない。


右上、ちょうど1年後の1991年11月1日発売。

3曲目に「メリークリスマスが言えない」のカラオケを追加した再発盤。ヒット曲としてカラオケ需要があった証。

同じくファンハウスからのクリスマスヒット、辛島美登里「サイレント・イヴ」もオリジナルが1990年で、翌年カラオケが追加された再発盤がリリースされている。1990年から1991年の間に、8㎝シングルにはカラオケ付きが常識になったのだった。

定価930円、中古で216円。
写真の選択間違えてない?これまたクリスマス感ゼロの海バックの写真。全体的に残念デザイン。


1993年には稲垣潤一クリスマスヒットカップリング「クリスマスキャロルの頃には/メリークリスマスが言えない」のマキシシングルがリリースされた。


左下、1994年11月16日発売のリミックス盤。

①メリークリスマスが言えない (Remix Version)
作詞:秋元康、作曲:松本俊明、編曲:萩田光雄
オリジナルは4分25秒、このリミックスは4分40秒。15秒の違いはアウトロ。どちらもフェイドアウトではあるが、リミックスではバックの音が薄くなって幕を閉じる。他の違いは分からなかった。

②永遠より長いキス
作詞:秋元康、作曲:MAYUMI、編曲:塩入俊哉・稲垣潤一
カップリングを替えてきた。でも作曲家は同じ。同タイトルの日置明子のシングルが1995年にリリースされているが、まったく別の曲。

定価1000円、中古で100円。
クリスマスかと言われると微妙だが、3枚の中では比較的納得できるジャケ。

メリークリスマス。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (3rd=D)
2016-12-25 12:00:44
確かにクリスマス感の無いデザインですね(笑)
2枚目に至ってはバックにMerry Christmasと書いてありますが、歌詞の表記は確かX'masでしたよね…
※本当はXmas('は付けない)が正しいのですが
去年別れた彼女以外には考えられないからクリスマスなんて気分になれない!っていう所からのクリスマス感の無いデザインなのか!?と無理な解釈をしてみました(笑)
苦しいですね…
返信する
メリー! (nakamura8cm)
2016-12-26 01:45:50
サンタコスプレしろとまでは言わないけど、もうちょっと厚着するとか季節感はあってもいいですよねえ。
返信する

コメントを投稿