失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

10x10その9 ピュア8㎝シンガーズ前編

2015-12-17 | 8cm論
ピュア8㎝シンガー。それは、8㎝シングルしかリリースしなかった(できなかった)歌い手さんたち。

知られざるシンガーがひっそり出してたパターン。あるいはメジャーな女優の余技だったり過去恥部だったり。

8㎝1枚のみしか残さなかった人々も味わい深いのだが、それはまた別の機会に(2年前に選んだ女優ジャケ8が8㎝1枚率高い)。今回の選考基準は、2枚以上の8㎝をリリースしたソロシンガーで。かつ、私がコンプリートしているモノという条件。もちろん「ピュア8㎝」の定義上、アナログ、12㎝CD、その他8㎝以外の音源をリリースした人は除く。ただしビデオやDVD、あと写真集はセーフね。

今回セレクトした10人のシンガーは、すべて女性。男性も入れたかったのだが、見つからなかった。というか探す情熱がなかった。


では、撮り下ろしジャケ写真とともにピュア8㎝シンガーの世界を覗いてみよう。



はじめは栗原冬子。デビー・ギブソン描き下ろし曲、清水信之編曲で華々しくデビューした冬子。それほど歌手活動に力を入れていなかった感はある。その後、全日空CA、バードと結婚&離婚、ライフスタイル・コーディネーターと展開してく冬子の人生にアルバムなぞは必要なかった。2枚とも1989年リリース。




はい、ご存知高山美図紀登場。デビューシングル「早春」(1991)はなぜかプロモ盤のほうをよく見かける(写真もプロモ盤)。どう見ても上京直後の右も左もわからん感が初々しい「早春」、ちょっと芸能界に染まってきた「八月九月」(1991)、明らかに垢ぬけた色気を見せる「ラ・ピオジャ」(1992)と3作で成長物語を見せてくれる。シンガーとしては成功したとは言い難いが、その後当ブログでのファンとの交流をへて、現在ブログ「猫を追いかけて」を猫とお子さんたちの話題を中心に毎日更新中!




つづいて亜里香全録音。ジャケ3枚並べての感想は、美図紀さんのと同じ。「天使たちの密林」と「ローリング・ナイト」が1991年、「女神たちのRevolution」が1992年と、3枚のリリースのタイミングもほぼ美図紀さんとリンクしていた。




ピュア8㎝界の裏番、佐伯伽耶コンプリートディスコグラフィ。1994年、「パヒュームを残せない」でデビュー後、4年で4枚。マイペースで活動を終えた伽耶さま。4枚=8曲あるのにアルバム出さなかったストイックさに惚れる。いわゆるアイドル枠ではない、露出控えめセクシーお姐さんの哀愁漂うB級感を楽しもう。




前半最後は松原朋子。1996年2月のデビューシングル「いいことなぁ〜い」はTOMO名義(ただし裏ジャケには普通に「松原朋子」と表記されている)。金髪ヅラで露出オーバーの写真は非正統派ムードバリバリだな。同年4月のセカンド「ロマンス/Romanticが止まらない」(1996)は京平カヴァー2曲。もうカヴァーか。相変わらずジャケ写は露出オーバー、メイクはケバめ。1996年9月の3枚目「ラ・メール」ではいきなりナチュラル系へシフト。7か月で3枚。短い歌手活動期間を駆け抜けた。ラストシングルのカップリング曲はバラード作品「サヨナラは言わなかった」ってなんか出来すぎ。薄い内容のWikipediaが涙を誘う。

後編につづく。

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