失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「アンドロメダの異星人」 青樹亜依 1997年

2010-07-07 | 
一部で有名な珍盤。

1982年「アンドロメダの異星人」でデビューした「謎の宇宙歌謡曲歌手」。なんと本日(7月7日)に、ニューアルバム『夢見るアンドロメダ姫』をPヴァインからドロップ!こりん星を「爆破」してしまった某アイドルタレントとは、年季も覚悟も気合いも比べ物にならないほど本物の異星人、青樹亜依の魂の叫びを聴け。

①アンドロメダの異星人 PARTⅡ
作詩:八木康宏、作曲:条美樹、編曲:竜崎孝路、演奏:ビクター・オーケストラ
オリジナルの82年盤のダルい部分をタイトにまとめた、ニューヴァージョン。チープテクノなアレンジが、めまいがするほどスペイシー。イントロの語りから、人類への警告をぶちかます、青樹亜依版黙示録。内容は「緑を大切に」「オゾン層を守りなさい」って比較的ありきたりなところが、我々地球人に分かりやすい。歌はもう…ピッチがどうの、リズムがどうのなんて、ちっちぇーこと言うのが馬鹿らしくなるほどのスケールなんで、もう解説放棄!演歌の心とテクノ歌謡と異星人の孤独が奇跡の邂逅を果たした、強烈としか言いようのない逸品。

②①のカラオケ

③世界はひとつ
作詩:八木康宏、作曲:板谷隆・条美樹、編曲:馬飼野俊一、演奏:ビクター・オーケストラ
冒頭「♪宇宙創世ビッグバン 宇宙天体みなひとつ」って笹川会長もびっくりの大掴みな詩が、のほほんとしたお遊戯的メロディで歌われる。こちらはテクノ要素は皆無で、ブラスセクションや女性コーラスやハンドクラップが効果的に配された、70'sアイドルポップスぽいアレンジ。途中で急に演歌調に歌唱法転換されても、もう驚かないぞ。

④③のカラオケ

定価1020円、中古で315円。ディスクユニオンで購入。
頭から生えた二本の触角、金を基調とした地球人離れしたファッションセンス、すべてが「本物」であることをビジュアルで痛いほど思い知らされる。

本日発売ニューアルバムに、このシングル2曲とも収録されている。
他の注目曲は…

「四次元酒場(2010ヴァージョン)」青樹亜依のもうひとつの代表曲をニューヴァージョンで
「私の祖先は宇宙人」えっ本人は違うの?
「焼鳥サンバ(2010ヴァージョン)」もう想像しただけでお腹いっぱい…
「太陽がいっぱい」光GENJIのカヴァー。ではなく、あのニーノ・ロータ作曲の名画のテーマ曲に、勝手に歌をつけてみた
などなど。

絶賛発売中!私はたぶん買わないけど…

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2 コメント

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ちゃんと聴いてみて! (金木犀)
2010-10-27 19:31:43
今度の「夢見るアンドロメダ姫」ホントいい!!お腹一杯でも別腹っちゅう事もあるよ。今必要なCDだと思うね。
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わー (nakamura8cm)
2010-10-27 23:17:25
COP10閉幕直前のタイムリーなコメントありがとうございます!
はい、聴いてみますっ!
いつまでにとは確約できませんが…
返信する

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