失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「スイム・マヒマヒ」 赤痢 1990年

2010-07-06 | 
赤痢 are みゆ、くみこ、モアイ&あや

1985年デビューのガールズバンド、赤痢が残した唯一の8㎝シングルを。
夏向きの涼しげなジャケット。でも内容ははっきりアンチ爽やか系。

①スイム・マヒマヒ [Special Mix] (1:55)
マヒマヒはハワイで料理に使われる、一般的には不味いという評価の多い白身魚。泡(ブクブク)のSEが醸し出すのは、リゾート感というよりは溺死感。鼻唄で作った雰囲気の、悪夢のような呪術系メロディが延々と繰り返される。とはいっても2分足らずなので、そんなに苦痛じゃない。

②酒歌 (2:12)
絶対にチューニングやり直したほうがいいギター。いや、これは酩酊状態を表現するための変則チューニングなのかも。さっくり終わるところがいい。ところでジャケの右端にいる人は、明らかに酔っている。

③青春 [Unreleased Live Track] (3:09)
このライブトラックが一番出来がいいと思う。音像はボケ気味だけど、演奏の勢いがスタジオ録音の①②とはまったく違う。これを聴けば、ジャパニーズパンク~オルタナ系の元祖と崇める人が何人がいても納得できないこともない。

3曲ともクレジットなし。歌詞も記載されていない。

定価1236円、中古で525円。これもディスクユニオンで購入。
しかし、この一見ポップなジャケットは赤痢というバンドをどういう方向にもっていきたかったのだろうか。そんなこと深く考えないのがパンク、といえばそうなのかもしれないが。

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1 コメント

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Unknown (中澤)
2018-09-13 00:37:29
この8cmCD、'90年代半ば頃に今は亡き数寄屋橋ハンターに1枚100円で大量に置かれてました。売れ残りが大量入荷したような様子でした。赤痢という名前だけ知っていたので好奇心で買いました。
当時は呪文のような歌に馴染めませんでしたが、しばらくぶりに聞いたらこれはこれでいいかなと思えました。耐性が付いた? 赤痢の他の音源も聞いてみたくなりました。
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