昨年末、銀座博品館で「Sing with TORIRO 三木鶏郎と異才たち」というイベントを見た。
三木鶏郎(1914-1994)は、ナショナルやルルのCMソング、ジャングル大帝、鉄人28号などの主題歌の作者として知られる。「僕は特急の機関士で」の一節が「CHOO CHOO GATTA GOT '75」に引用されていることで、ティンパン系好きにも有名。
イベントは三日間で5回公演。音楽監督(バンマス)に鈴木惣一朗。出演は…
鈴木慶一、細野晴臣、ハナレグミ、高野寛、などなど。ただし私が見たのは細野さんが出てない回だった。普通だったら物凄く悔しいところだが、数日後に細野さんのソロコンサートがひかえてたので余裕。
イベントの司会的な役割を慶一さんが担当し、他のアーティストが次々と現れて、トリローソングを一、二曲歌って消えていく、という構成。直前にリリースされたCDも聴かずにライブを見たのだが、なんか聴いたことあるなあ、という曲が結構あった。
湯川潮音&奈歩が歌ったザ・ピーナツの「ポカンポカン」よかったなあ。実は湯川潮音、かなり期待してた。エンケンバンドのB・湯川トーベンの娘であり、映画「リンダリンダリンダ」でも披露された強烈な声のインパクトを持つシンガー。今回のデュエットではその魅力を出し切れてなかったと思うけど(デュエットとしては完璧!)、いろんな幅のある人だということが分かった。いつかソロライブを見てみたい。
他にも、出演者がみんな舞台袖に見にきてしまう、という畠山美由紀の「田舎のバス」も素晴らしかった。トリローって作曲家としては文句なく凄い人だけど、詞もいい歌が多かったなあ。
そして、湾岸バカとしてはやはり、慶一さんが高野くんのGのみをバックに歌い上げた「吟遊詩人の歌」にグッときた。「泣く泣く、かぐや姫」のサビが強く印象に残っていた、との慶一さんの言葉どおり、約十年前に聴いて忘れかけていた歌が目の前で甦る感動があった。このCD「TOKYO TARO is living in Tokyo」(1996)にトリロー作品が入ってるなんて知らなかったし。予習をしてかなくてよかった。歌詞カード見たらこの慶一版「吟遊詩人の歌」は、86年録音だって!ああ、あの86年にこんなこともやってたのね。東京太郎(慶一さん)始め、クレジットは全て変名。ドラムの国立花子が鈴木さえ子だというのは聞いたことあるけど、あとは分からん。
8cmにようやくたどり着いた。
この曲は今回のイベントでは演奏されなかったけど、トリロー没後2年目に、鮮やかに再生された名作。
①好きになったらキリンレモン キリンレモン[セレクト]CMイメージソング
作詞:ともさかりえ、作曲:三木トリロー・M Rie、編曲:西平彰
「キリン・レモン」の繰り返しの部分がトリロー、そこから流れるように自然につながるメロディを新しく作っている。ともさか自身による、高校生男女の気持ちを交互に綴った詞もいい感じだし、商品名を連呼する企画ものとしては出色の完成度。アコーディオンでCOBA参加。
②カラオケ
定価500円、中古で200円。
ジャケットは制服のともさか、裏も含めて11態。うち一人は男の子の制服というなかなかにマニアックな(?)作り。ついでに言えば、犬も写ってるので今年の始めにもぴったり。96年は奇しくも東京太郎と同じリリース年だったりする。
関連ともさか
カプチーノ
三木鶏郎(1914-1994)は、ナショナルやルルのCMソング、ジャングル大帝、鉄人28号などの主題歌の作者として知られる。「僕は特急の機関士で」の一節が「CHOO CHOO GATTA GOT '75」に引用されていることで、ティンパン系好きにも有名。
イベントは三日間で5回公演。音楽監督(バンマス)に鈴木惣一朗。出演は…
鈴木慶一、細野晴臣、ハナレグミ、高野寛、などなど。ただし私が見たのは細野さんが出てない回だった。普通だったら物凄く悔しいところだが、数日後に細野さんのソロコンサートがひかえてたので余裕。
イベントの司会的な役割を慶一さんが担当し、他のアーティストが次々と現れて、トリローソングを一、二曲歌って消えていく、という構成。直前にリリースされたCDも聴かずにライブを見たのだが、なんか聴いたことあるなあ、という曲が結構あった。
湯川潮音&奈歩が歌ったザ・ピーナツの「ポカンポカン」よかったなあ。実は湯川潮音、かなり期待してた。エンケンバンドのB・湯川トーベンの娘であり、映画「リンダリンダリンダ」でも披露された強烈な声のインパクトを持つシンガー。今回のデュエットではその魅力を出し切れてなかったと思うけど(デュエットとしては完璧!)、いろんな幅のある人だということが分かった。いつかソロライブを見てみたい。
他にも、出演者がみんな舞台袖に見にきてしまう、という畠山美由紀の「田舎のバス」も素晴らしかった。トリローって作曲家としては文句なく凄い人だけど、詞もいい歌が多かったなあ。
そして、湾岸バカとしてはやはり、慶一さんが高野くんのGのみをバックに歌い上げた「吟遊詩人の歌」にグッときた。「泣く泣く、かぐや姫」のサビが強く印象に残っていた、との慶一さんの言葉どおり、約十年前に聴いて忘れかけていた歌が目の前で甦る感動があった。このCD「TOKYO TARO is living in Tokyo」(1996)にトリロー作品が入ってるなんて知らなかったし。予習をしてかなくてよかった。歌詞カード見たらこの慶一版「吟遊詩人の歌」は、86年録音だって!ああ、あの86年にこんなこともやってたのね。東京太郎(慶一さん)始め、クレジットは全て変名。ドラムの国立花子が鈴木さえ子だというのは聞いたことあるけど、あとは分からん。
8cmにようやくたどり着いた。
この曲は今回のイベントでは演奏されなかったけど、トリロー没後2年目に、鮮やかに再生された名作。
①好きになったらキリンレモン キリンレモン[セレクト]CMイメージソング
作詞:ともさかりえ、作曲:三木トリロー・M Rie、編曲:西平彰
「キリン・レモン」の繰り返しの部分がトリロー、そこから流れるように自然につながるメロディを新しく作っている。ともさか自身による、高校生男女の気持ちを交互に綴った詞もいい感じだし、商品名を連呼する企画ものとしては出色の完成度。アコーディオンでCOBA参加。
②カラオケ
定価500円、中古で200円。
ジャケットは制服のともさか、裏も含めて11態。うち一人は男の子の制服というなかなかにマニアックな(?)作り。ついでに言えば、犬も写ってるので今年の始めにもぴったり。96年は奇しくも東京太郎と同じリリース年だったりする。
関連ともさか
カプチーノ
元々東京FMのプレゼント用のアナログ盤がオリジナルです。
そのカップリングは「GOOD VIBRATIONS」でした。
86年ツアーで演奏されたの私観ています。
>東京FMのプレゼント用のアナログ盤
なるほど。そんなものが存在するのですね…
恐るべし湾岸系の深み(笑)
しかし、Sugarさんなんでも知ってるなあ…
また、いろいろ教えてください。
仲良くケンカしな♪ってやつですな。
ついでに、鈴木さえ子さんがメインの時は東京マザーズですが、東京太郎メインの時のバンド名はネイキッド・コブラというはずです。
nakamura8cmさんも12月はトリローイベントにシャイネスと、最後まで大忙しだったのですね。それにしても私の周辺、この2ライブへの参加率が異常に高くて恐いぐらい(笑)。私はどっちも行ってませんが…。
「東京太郎」、あんまり聴いてなかったのですが、久しぶりに引っ張り出してきました。ああ~これが。うーん、86年かあ、なんか「マニエラ」や「水族館」あたりのジャンクさを感じさせる音ですね。慶一さんの、三木鶏郎への思いって並々ならぬものがあるんですねー、なるほどー。
というわけで(というわけなのか?)今年も湾岸バカ同士、よろしくお願いしますです!
さらにマニアックな…さえ子さんのバックだったPsycho Perchesって相当かぶってますよね。っていうか同じ?
イベントではトリローが晩年にコンピューターで作曲していた交響曲(だったかな?)を慶一さんがアレンジしたもの、なんて珍品も披露されていました。慶一さん、うれしそうだったなあ。
●moonlightdriveさん
今回はキレイにともさかを湾岸系に引き寄せてみました(笑)。
>最後まで大忙しだったのですね。
ってねーさん、2005年参戦リスト見ましたよ!素晴らし過ぎます!全国の主婦層に勇気を与える戦歴ですね(笑)
私は音楽会だけでは負け。バレエと相撲とJリーグ入れれば、多分勝てます(笑)ってまた勝負かよ!
ああ、それにしても週末の恋人か…今年もよろしくお願いします!
面白いですね。
8cmCDSに特化したblogなんて。
懐かしくて読んでいます。
ご存知かもしれませんが、そもそもCDがこの世に出てきた当初、音楽メーカーとしてレコード屋さんに陳列棚(什器)などの設備投資をしてもらうことなく、スムーズにCDシングルを陳列してもらう必要がありました。そこで今までのシングルレコード用の什器を有効活用するために、あの8cmCDシングルが生まれたんです。
だから8cmのCDシングルを2枚横に並べると、昔のアナログシングル盤の幅とほぼ同じになるはずです。
それと三木鶏郎の本ですが、まだ入手可能です。
「三木鶏郎資料館」の売店で売れ残り(失礼!)を販売中です。
http://www.mikitoriro.jp/
短冊のサイズについては、ご指摘の件、実際に写真に撮ったりしちゃってます(笑)↓http://blog.goo.ne.jp/nakamuranaika/e/3e048fa2aa80ece09233a38e31bed714
ムーンライダーズのアナログに藤圭子を乗っけてみました。
でも「什器」という単語は初めて知りました!思わず調べてしまいました。「じゅうき」って読むのですね。
トリロー本、300円てスゴイですね。送料のが高いって!(笑)
僕も8cmって結局何だったんだろうなって考えることがあります。結局メーカーの小売店に対する販売戦略だったのでしょうね。
80年代は地場のパパママショップで売上を稼がなければならなかったけど、90年代以降は次第にタワレコやHMVなどといった外資系の量販に押されてゆきましたよね。そして21世紀になったら、パパママショップなんて殆どなくなっちゃった。そうするとメーカーも12cmへの転換を余儀なくされちゃうわけですね。
外資系ショップに並べてもらうには、12cmしかないですからね。
〉結局メーカーの小売店に対する販売戦略
確かにそういう側面があるのも事実だと思うのですが、
8cmが誕生した88年から90年代の前半くらいまでは、確実に「8cm=ちょっとオシャレ」的な空気があったと思うんですよね。それがいつのまにか当たり前の存在になり、90年代終わり頃にはややダサめの物体として扱われるようになる。そして21世紀にはジャマ物あるいは産業廃棄物くらいならまだしも、8センチャーズが言うように「なかったこと」になってる、というのが8cmの現在。
みんな知ってるのに、みんな忘れてる。ただしLDのようにハードのレベルでマニアックというわけではない。
…何が言いたいんでしょ、私(笑)。まあ、「現場の意図を超えた時代の要請」みたいなものが8cmの魅力の核だと思う、ってことでいかがでしょうか?