失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「TWILIGHT TIME IN WINTER」 M. J LOVERS 1992年

2017-01-21 | 
ヘンリー片岡と鷺巣詩郎によるウィンターソング制作ユニット、M. J LOVERS唯一のシングル。

同ユニットには2枚のオリジナルアルバムと1枚のオムニバスアルバムへの参加があるようだ。ユニット名は様々。

Mrs. Jones Lovers『SNOWBIRD HOTEL』 1990年
M.J LOVERS『RHAPSODY IN WINTER』 1991年

NO-WEATHERS『SPRING SNOW』 1997年(ヘンリー片岡&鷺巣詩郎以外も入ってるオムニバス)

「M.J」はマイケル・ジャクソンではなく、Mrs. Jonesだったのか。Mrs. JonesといえばBilly Paul「Me and Mrs. Jones」、ギャンブル&ハフ的なものを目指したユニットだった?


①MY BIRD, SWEET HOME 「街に住んでいるクルマ」スズキ・カルタス イメージソング
作詞・作曲:ヘンリー片岡&鷺巣詩郎、編曲:鷺巣詩郎
Vocal:片山圭司
片山圭司が堂々歌い上げる、やや暑苦しいソウルナンバー。既視感のあるサビは何かに似ているからなのか、この曲をCMで聴いていたからなのか。アルバム未収録。

②TWILIGHT TIME IN WINTER
作詞・作曲:ヘンリー片岡&鷺巣詩郎、編曲:鷺巣詩郎
Vocal:山川恵津子
山川恵津子の歌声が聴けるのは東北新幹線『THRU TRAFFIC』(1982)以来?タイトルどおり黄昏た味わいのしっとりAOR。恵津子さんのヴォーカルは、アダルトなムードの中にも可愛らしさが見え隠れする。作曲&編曲の才能がありすぎて、ヴォーカリストとしては誰も注目していなかった山川恵津子を引っぱりだしたのは鷺巣詩郎の仕業か(このふたりは80年代のアイドル仕事で出会っていたはず)。5年前に泊まったゲレンデが近いホテルでよりを戻そうとする男女。一旦別れたふたりが(おそらく数年のインターバルがあるのに)いきなりリゾートホテルで待ち合わせって設定がちょっと無理があるような。早めに着いた「私」が「あなたと逢う前に 髪を洗って待つわ」は、妙に生々しい。別れ話の前に髪を洗って出かけた、荒井由実作詞「スカイレストラン」の逆だな。
ちょっと細かいことを言うと、サビで「TWILIGHT」の「T」に一音が当てられ、「と-WI-LIGHT」と3音節で歌われるのが気になってしまう。
アルバム『RHAPSODY IN WINTER』(1991)収録曲。アルバムでは10曲中6曲で山川恵津子がヴォーカルをとっている(残りの4曲は高尾直樹)。

定価930円、中古で108円。
やっつけ感のあるイラストジャケ。

「企画・設計:ヘンリー片岡」と見慣れないクレジットがあるが、これはプロデューサーってことでいいのか。ところでヘンリー片岡って誰かの変名?情報がなさすぎて存在が疑われるレベル。

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3 コメント

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Unknown (3rd=D)
2017-01-21 01:40:50
ヘンリー片岡…調べましたがほぼ情報無しですね。ただ国分友里恵氏や斎藤誠氏に歌詞を提供してる過去も…。
ただ作品数は多くはないですね。
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ヘンリーといえば (nakamura8cm)
2017-01-22 01:00:38
ヘンリー浜口=郷ひろみを思い出します。
もしかして鷺巣さんの変名?と思ったりもしましたが、連名で一人二役をやる意味が分からないのでたぶん違うでしょうね~
返信する
Unknown (3rd=D)
2017-01-22 09:11:46
なるほど!
私の知ってるケースでは作詞と作曲で分けてるのがありましたから何とも言えないですね。
ヘンリーで思い出したのはヘンリー広瀬でした。
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