失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ラヴ・イズ・ヒア・ホエア・アイ・リヴ」 エヴリシング・バット・ザ・ガール 1988年

2010-12-18 | 
"LOVE IS HERE WHERE I LIVE" EVERYTHING BUT THE GIRL 1988

エヴリシング・バット・ザ・ガールの4thアルバム『Idlewild』(1988)からのシングルカット。この日本盤8㎝のリリースは1989年2月。

①LOVE IS HERE WHERE I LIVE
(BEN WATT & TRACEY THORN)
私にとってのEBTGはやっぱり『Idlewild』なんだ。いちばんよく聴いたし今でも大好き。シンプルなアコースティックサウンドのファースト&セカンド、フルオーケストラが豪華なサードときて、4枚目は打ち込みサウンド中心。アコースティック好きからの評価は低いようだが、このレイト80'sならではの(90年代になってからのクラブミュージックへのアプローチとは異質の)打ち込みサウンドをバックに歌うトレイシー・ソーンの声が最高。このアルバムでしか聴けない味わいが凝縮された、この「ラヴ・イズ・ヒア・ホエア・アイ・リヴ」はアルバムのオープニングにしちゃ地味かもしれないが、大名曲!しかし、現行の『Idlewild』のCDは「I don't want to talk about it(もう話したくない)」が一曲目に収録されているのだ。ちょっとヒットしたからって一曲目が替えられちゃうのは、どうかと思う。

②LIVING ON HONEYCOMB
(TRACEY THORN)
シンプルなアコギ中心の軽快なアレンジが初期EBTGっぽいナンバー。ベン・ワットのコーラスが効いてる。これはオリジナルアルバム未収録だったが、日本編集盤『essence and rare 82-92』(1992)に収録された。

③HOW ABOUT ME?
(IRVING BERLIN)
アーヴィング・バーリンが1928年に書いた曲。エラ・フィッツジェラルドのヴァージョンが有名なのかな。「ジャズのスタンダード」というには、いまひとつマイナーな作品か?アコギのみをバックに切々と歌うトレイシーの声が堪能できる。これはオリジナルアルバムはもちろん、編集盤も含めアルバム未収録の、このシングルでしか聴けないレアトラック。

④EACH AND EVERYONE 1984
(BEN WATT & TRACEY THORN)
デビューアルバム『EDEN』(1984)のオープニングナンバー。当時シングルカットもされている。なんでここにコレが入ってるのかはよくわからないけど、名曲なので許す。

定価1200円、1989年に新品を買った。
これがヒットしてたら、次は「Goodbye Sunday」をシングルカットしてたんじゃないかなあ。

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