「アイ・ビルド・ディス・ガーデン・フォー・アス」 レニー・クラヴィッツ 1989年

Lenny Kravitz "I Build This Garden For Us" 1989

レニー・クラヴィッツのセカンド・シングル。カップリングはデビュー曲。

①アイ・ビルド・ディス・ガーデン・フォー・アス I Build This Garden For Us
(Lenny Kravitz)
中～後期ビートルズをお手本とした、ストリングスを効かせたドラマチックなアレンジ。ジョン・レノンからの影響をストレートに表明しているソングライティング。ギターの音色なんかも相当ビートルマニアな響かせ方をしている。全体に隙のない、よくできた、いい曲だと思う。でも教科書どおりすぎて、どこかもの足りないんだよね。すべての楽器をこなすマルチプレイヤー、レニーの器用さが裏目に出てるというか。マルチプレイヤーといえばプリンスもそうだけど、何かが違う。よく分らないけど、私の中ではこれが「90年代的音楽」のイメージになってる気がする。レニーは、好きな曲はこの曲を含めていくつかあるし、優秀なアーティストだと思うけど、なんとなくのめり込めかった。ヴァネッサ・パラディのアルバムと、マドンナ「ジャスティファイ・マイ・ラブ」は素直に聴けるし、大好きなんだけど。

②レット・ラヴ・ルール Let Love Rule
(Lenny Kravitz)
黒人だからってファンキーなものを期待するってのは、ある意味では人種差別的な考え方なのだろうか。レニーのロックサウンドを聴いていると、そんなことを思ったりする。これまたヴィンテージ・ロックの香り漂う、ファーストアルバムのタイトルソングにして、メジャーデビューシングル。

定価930円、中古で50円。
2曲ともデビューアルバム『レット・ラヴ・ルール』収録曲。このカップリングは日本独自企画なのかな。