失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

非売品クリスマス短冊×4

2006-12-05 | クリスマス
今回はざっくりと。

短冊8cmというメディアは(12cmCDに比べ)なんとなく手渡しやすい、という特徴があったのだろう。例えば街角で配られるポケットティッシュのように。企業がわけもなく顧客にプレゼントを企画してしまう季節、それがクリスマス。短冊全盛期に、たいした深い意図もなく量産されたと思われるアダ花的クリスマスものを、4枚まとめて。

左、Sony Music Entertainmentの企画か?1995年もの。SME以外の企業名が一切入ってないのでSony企画なんだろう、やはり。
「CHRISTMAS with THE VIENNA BOYS CHOIR  LONDON SYMPHONY ORCHESTRA」
ウィーン少年合唱団がロンドン交響楽団をバックに歌うクリスマス・スタンダード3曲。

①Jingle Bell ジングル・ベル
②Santa Claus is Comin' to Town サンタが街にやって来る
③Rudolph, the Red-Nosed Reindeer 赤鼻のトナカイ

全く文句なし。質は高いです。タダで貰ったら、得した気分になること請け合い。


中、「Fantasy Christmas Medley」という微妙な英語タイトルの1998年もの。裏に「meito」のロゴがあるので、アルファベット・チョコでお馴染み名糖産業の企画であることが分かる。お菓子とクリスマス。これは相性いいに決まってる。

①クリスマス・ファンタジー・ワールド
②クリスマス・パーティー・ワールド
③クリスマス・トゥモロー・ワールド

タイトルだけではさっぱり分からないが、これもクリスマス・スタンダード曲集。①②③それぞれで、「きよしこの夜」「ジングルベル」「We wish you a Merry Xmas」「諸人こぞりて」の4曲がメドレー形式で現れるという構成である。アレンジは、「『ウエディング・ベル』で一世を風靡した元シュガーの笠松美樹さん」(ライナーより)というなかなか渋い人選。おそらく全部ひとりで演奏しているのだろう。ディズニーランドのアトラクションでかかっているような音に仕上がっている。


右、「REGAL CHRISTMAS」1995年。靴屋とクリスマス。まあ悪くはないか。どっちかというと靴下屋か。これも1枚目と同じくSMEの音源のようだ。

①SILENT NIGHT Nancy Wilson & Kimiko Itoh
イントロにバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」が少し。伊藤君子もジャズ・シンガー。ナンシーに負けじと盛り上げる。
②SANTA CLAUS IS COMIN' TO TOWN Louis Louis
ルイ・ルイって誰?なんだかラップで始まってるけど…
③MY GENERATION'S (CF SONG REMIX)
ホーンの効いた、ファンキーなインスト曲。クリスマスとは関係なさそう。THE WHOの名曲とも関係なし。


下、「HEARTFUL CHRISTMAS SONGS」第一勧業銀行。制作年の記載なし。内容は「小椋佳クリスマスメドレー」ではなく、米国の偉大なシンガーふたりの作品であった。銀行とクリスマス?もう、何でもいいか。

①SANTA CLAUS IS COMIN' TO TOWN ビング・クロスビー
②THE CHRISTMAS SONG ナット・キング・コール

2曲とも、名唱。「幸せなアメリカのクリスマス」をそのまま音にしたような。録音もいいんだな。

規格番号は「DK-001」。第一勧銀が、2002年みずほ銀行に移行したのは周知のとおり。「DK-002」以降のCDが存在するかどうかは定かでない。


すべて非売品を中古屋で購入。4枚とも50円を超えなかったと記憶している。

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