失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「こわれる」 小川範子 1988年

2009-02-11 | アイドル系
シンガー・小川範子は1987年デビュー。役者としてのキャリアはさらに昔から。
1988年7月リリース、範子14歳(15歳の誕生日直前)の3rdシングルを。

①こわれる
作詞:川村真澄、作曲:中崎英也、編曲:米光亮
仰々しいイントロのあとの「♪突然」の堂々としたタメ、貫禄すら感じさせる色気、恐るべきローティーン!人気子役人生は初々しさを奪っているかもしれないが、このプロっぽさは並みの14歳には出せないだろう。恋愛によって覚醒し、それまでの自分が「こわれる」という、思春期の嵐のような変容についての詞はアイドル歌謡の王道。ハードなサウンドに乗せて歌われるサビの「わたしを泣かせてもいいの~」で範子ファンは悶絶必至だな。
この曲はBメロがいいと思う。

②夜明けのクロスワード
作詞:川村真澄、作曲・編曲:井上ヨシマサ
こちらは一転、落ち着いた雰囲気の佳曲。いわゆるAORサウンドですな。14歳でAORて。この曲は印象的なBメロを中心に組み立てられてると思うが、サビの「あぁ~夜明けのクロスワ~アァ~アァ~」と不安げに下降していくメロディもよい。長らくアルバム未収録曲であったが、小川さん自身が選曲した『アルバムベスト☆-セルフ セレクション-魔法のレシピ』(2007)に収録された。

③範子のおしゃべり「性格編」
「私の性格(短所・長所)と、理想の男性像」についてざっくばらんに語る範子。「まあ」が口癖のようだ。
このトラックは初回特典。ちなみにアナログには「受験生編」、カセットには「ファッション編」のおしゃべりが入っていた。全部集めて応募券をを送ると、「原寸大どアップフォト・サイン入りのオリジナル下敷き」をもれなくプレゼント!なるほど、下敷きねぇ。

定価1000円、レンタル落ち105円。
ベタベタ貼られたシール4枚の向こうから、キリっとした美少女が見つめている。この子は5年後も脱ぎません!

最新シングルは韓国ドラマ「チェオクの剣」主題歌の日本語版「悲歌・宿命」(2005)。ドラマでも主人公の吹き替えを担当した小川さん、まだまだ現役で歌ってます。

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