失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「愛のしるし」 PUFFY 1998年、スピッツ 1999年

2017-04-05 | 陽水民生&安玉
PUFFYの6thシングル。

①愛のしるし 資生堂「TISS」CMソング
作詞・作曲:草野正宗
2分46秒は90年代のシングルとしては破格の短さ。明示はされていないがプロデュース&編曲は奥田民生でいいのかな。ティンパニが印象的なイントロに、パフィーのおふたりの地声歌いが力強く響く。草野正宗という個性の強いソングライターの曲を(パフィー向けに書いたとはいえ)自分たちのものとして完璧に歌いこなしている。当時のパフィーの無敵感がくっきり刻まれた作品。

チーフ・マネージャー田沼功による裏Hit&Runというサイトが興味深かった。以下「」内は引用。
「デビュー直後、奥田センセイのツアーに『アジアの純真』でゲスト出演した大阪の夜、同じくライブで来ていたスピッツとキャンペーンで来ていたMr.Childrenと共に同じ飲み屋に集結したことがきっかけ?で草野マサムネに書き下ろしてもらった。」Wikiに記載されたエピソードと微妙に異なる。もちろんこちらのほうが合っているのだろう。
「草野マサムネはレコーディングの時、スタジオに来てガイドボーカル(お手本)を入れてくれた。しかもPUFFYの高いキーをそのままサラッと歌って帰って行った。」デモテープ渡しただけじゃないんだ。
「“心地よい針のシゲキ”はタトゥー(=愛のしるし)だったりする。」なるほどーそれは気づかなかった。

②カラオケ 2分58秒
これもいつものとおり、そのまんまのカラオケではない。①のエンディングは一度フェイドアウトしかけてまた音が戻ってくる(そして再びフェイドアウト)。12秒長いカラオケは、フェイドアウトなしでドラムがバシッときめて終わる。

定価611円、レンタル落ち50円。
安定のRodney A. Greenblatによるイラストジャケ。宇宙船の内部っぽい。


前回登場のスピッツのシングル「流れ星」の3曲目。

③愛のしるし (LIVE '98 version)
作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ&クジヒロコ
1998年11月15日赤坂BLITZでのライブ録音。
「ありがとーっ!」「もう少しやらせていただきます」草野正宗のMCと観客のテンションからアンコールと分かる。トラックは3分7秒で、頭と終わりの20秒ずつは演奏なし。実質2分半で間奏は長めなので、パフィーヴァージョンやスピッツ『花鳥風月』収録のスタジオ録音よりかなり高速な演奏。パフィーに書き下ろした曲をとくに違和感なくさらっと歌っている。「じゃあ、メンバー紹介」でフェイドアウト。

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