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12月25日、ゴッドファザー・オブ・ソウル、JB逝く。享年74歳。あんまり追悼記事に反射神経がよすぎるのもどうかと思うが、やはりこれは書いておこう。
ソウルは他にもいるかもしれんが、「ファンク」といえば元を辿ると全部JBにつながる、みたいなとてつもない巨人。プリンスもJBがいなければジョニ・ミッチェルみたいになってたかも、と思うと恐ろしい(いや、それはそれで興味深いか…)。個人的には、ソウル系ではプリンスに次いで所有音源が多いアーティスト。80年代終わりごろ吹き荒れた「レア・グルーヴ・ムーブメント」の波をモロに被り、音楽の聴き方・レコードの漁り方に多大なる影響を受けた。そのレア・グルーヴの代表格といえるクリフ・ホワイトによる編集盤『In the Jungle Groove』(1986)は、ファンキービートの教科書だなこりゃ。もうカッコよすぎて笑ってしまう。
その流れとは関係あるようなないような、YMO散開後に細野さんが結成したテクノユニット「F.O.E.」が、JBやメイシオをゲストに迎えて1986年「SEX MACHINE」をカヴァー(緑のステッカーがアナログ7インチ、その下にちょっと見えるのがアルバム『Sex, Energy and Star』)。小林克也のクールなつぶやきが入ったテクノヴァージョン。
それじゃあ「SEX MACHINE」が入ったCDを並べてみよう、と思い立ってこんな具合に。
右下、編集盤『the CD of JB Sex Machine & other soul classics』(1985)。あまりに膨大なリリース作品からこの18曲を選んだだけでもクリフ・ホワイトの偉業。編集盤の鏡のような懇切丁寧なライナーに愛を感じる。「SEX MACHINE」は16曲目。1970年のオリジナル・シングル・ヴァージョンで、5分4秒。油の乗り切ったJBのシャウトとボビー・バードの掛け合い、もう言うことはない。Recorded: April 25, 1970
左上、『SEX MACHINE』(1970)。一曲目が「GET UP I FEEL LIKE BEING A SEX MACHINE」略してSEX MACHINE。タイトルどおり長尺で、なんと10分48秒。濃厚セックス・マシーンだな。スタジオ録音と思われるが、エンディングには拍手と歓声が入っている。Recorded: July 23, 1970
右上、『REVOLUTION OF THE MIND』(1971)。これはアポロ・シアターでの本物のライブ盤。JBが檻の中からこっちを見つめるジャケが怖すぎる。「SEX MACHINE」は3曲目で5分5秒。このライブではベースがブーツィーではなくフレッド・トーマス。Recorded: July, 1971
右の白地に赤い文字のジャケが『LOVE POWER PEACE LIVE AT THE OLYMPIA, PARIS, 1971』(1992)。いわゆる発掘音源。71年3月8日のライブだから、時期的には上のライブ盤より前の録音。「SEX MACHINE」は7曲目で8分45秒。JB'sってライブのほうが緊張感があるのか凄い演奏をするなあ。いやスタジオ盤もいいんだけど。
いやー「SEX MACHINE」ばっかり聴いてしまった。あーお腹いっぱい。
…あ、まだあった。8cmが。
①SEX MACHINE '93 日清食品「カップヌードルMISO」CMソング原曲
(James Brown/Bobby Byrd/Ron Linhoff)
CMでは「みそっぱ!」と歌っていたからこれは「原曲」。70年代のハイレベルな音と比べるとパワーダウンは否めないが、よく考えるとオリジナルから13年も経っててこのテンションは尋常じゃないかも。これ13年前だから61歳なんだよな。もちろんボビー・バードはいないので、掛け合いの相手はトニー・ハワードという人。このトラックはオリジナルアルバム未収録(日本盤『世界はJB』にはボーナスとして収録)であった。
②MAKE IT FUNKY 2000
(James Brown)
こちらもリメイク。やはりオリジナルと比べると寂しいものはあるが、楽しそうでいいやね。とりあえず「2000」とか付けてみるノリも含めて。
定価900円、中古で100円。
「ゲロッパ!」や「木六本!(広尾な)」は分かるが、「ゲロンパ」ではないだろう。ビデオから採ったと思われる粗い画像だが、よく見ると「ゲ」と「ロ」の間あたりに「カップヌードルMISO」が見える。裏ジャケにはもっとハッキリ写ってるけど。調べてみたらこんなニュースが!2006年11月13日発売の新商品だって。1993年のMISOについては一言も触れていない。「なかったことにして」ってヤツかよっ!
90年代初めだったと思うが、一回だけJBのライブを観た。あの伝説のマントショーを見れたのは感激だったな。ご冥福をお祈りします。
ソウルは他にもいるかもしれんが、「ファンク」といえば元を辿ると全部JBにつながる、みたいなとてつもない巨人。プリンスもJBがいなければジョニ・ミッチェルみたいになってたかも、と思うと恐ろしい(いや、それはそれで興味深いか…)。個人的には、ソウル系ではプリンスに次いで所有音源が多いアーティスト。80年代終わりごろ吹き荒れた「レア・グルーヴ・ムーブメント」の波をモロに被り、音楽の聴き方・レコードの漁り方に多大なる影響を受けた。そのレア・グルーヴの代表格といえるクリフ・ホワイトによる編集盤『In the Jungle Groove』(1986)は、ファンキービートの教科書だなこりゃ。もうカッコよすぎて笑ってしまう。
その流れとは関係あるようなないような、YMO散開後に細野さんが結成したテクノユニット「F.O.E.」が、JBやメイシオをゲストに迎えて1986年「SEX MACHINE」をカヴァー(緑のステッカーがアナログ7インチ、その下にちょっと見えるのがアルバム『Sex, Energy and Star』)。小林克也のクールなつぶやきが入ったテクノヴァージョン。
それじゃあ「SEX MACHINE」が入ったCDを並べてみよう、と思い立ってこんな具合に。
右下、編集盤『the CD of JB Sex Machine & other soul classics』(1985)。あまりに膨大なリリース作品からこの18曲を選んだだけでもクリフ・ホワイトの偉業。編集盤の鏡のような懇切丁寧なライナーに愛を感じる。「SEX MACHINE」は16曲目。1970年のオリジナル・シングル・ヴァージョンで、5分4秒。油の乗り切ったJBのシャウトとボビー・バードの掛け合い、もう言うことはない。Recorded: April 25, 1970
左上、『SEX MACHINE』(1970)。一曲目が「GET UP I FEEL LIKE BEING A SEX MACHINE」略してSEX MACHINE。タイトルどおり長尺で、なんと10分48秒。濃厚セックス・マシーンだな。スタジオ録音と思われるが、エンディングには拍手と歓声が入っている。Recorded: July 23, 1970
右上、『REVOLUTION OF THE MIND』(1971)。これはアポロ・シアターでの本物のライブ盤。JBが檻の中からこっちを見つめるジャケが怖すぎる。「SEX MACHINE」は3曲目で5分5秒。このライブではベースがブーツィーではなくフレッド・トーマス。Recorded: July, 1971
右の白地に赤い文字のジャケが『LOVE POWER PEACE LIVE AT THE OLYMPIA, PARIS, 1971』(1992)。いわゆる発掘音源。71年3月8日のライブだから、時期的には上のライブ盤より前の録音。「SEX MACHINE」は7曲目で8分45秒。JB'sってライブのほうが緊張感があるのか凄い演奏をするなあ。いやスタジオ盤もいいんだけど。
いやー「SEX MACHINE」ばっかり聴いてしまった。あーお腹いっぱい。
…あ、まだあった。8cmが。
①SEX MACHINE '93 日清食品「カップヌードルMISO」CMソング原曲
(James Brown/Bobby Byrd/Ron Linhoff)
CMでは「みそっぱ!」と歌っていたからこれは「原曲」。70年代のハイレベルな音と比べるとパワーダウンは否めないが、よく考えるとオリジナルから13年も経っててこのテンションは尋常じゃないかも。これ13年前だから61歳なんだよな。もちろんボビー・バードはいないので、掛け合いの相手はトニー・ハワードという人。このトラックはオリジナルアルバム未収録(日本盤『世界はJB』にはボーナスとして収録)であった。
②MAKE IT FUNKY 2000
(James Brown)
こちらもリメイク。やはりオリジナルと比べると寂しいものはあるが、楽しそうでいいやね。とりあえず「2000」とか付けてみるノリも含めて。
定価900円、中古で100円。
「ゲロッパ!」や「木六本!(広尾な)」は分かるが、「ゲロンパ」ではないだろう。ビデオから採ったと思われる粗い画像だが、よく見ると「ゲ」と「ロ」の間あたりに「カップヌードルMISO」が見える。裏ジャケにはもっとハッキリ写ってるけど。調べてみたらこんなニュースが!2006年11月13日発売の新商品だって。1993年のMISOについては一言も触れていない。「なかったことにして」ってヤツかよっ!
90年代初めだったと思うが、一回だけJBのライブを観た。あの伝説のマントショーを見れたのは感激だったな。ご冥福をお祈りします。
レコミンツときどき利用させてもらってます!
8cmシングルコーナーがないのがちょっと残念ですが(笑)
私もシングルレコードを集めていた時期がありました。
この人が亡くなるとは・・。本当にショックです。