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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「演歌はぐれ鳥」 藤川なお美 1993年

2008-02-29 | 黄魔術系
細野晴臣作曲の演歌。タイトルに「演歌」ってつけちゃってるから。


①演歌はぐれ鳥 TBS系TVさくらももこランド「谷口六郎商店」挿入歌
作詞:さくらももこ、作曲:細野晴臣、編曲:前田俊明
再生YMOの「ポケットが虹でいっぱい」が主題歌だったドラマ「谷口六郎商店」は見てた。覚えてないが、藤川さんも出演してたらしいから、劇中で本人が歌ってたか。これが特にひねりのない、「演歌メインストリーム」といって差し支えない曲なのだ。大物演歌歌手との仕事も多い前田俊明のエレクトリック・シタールを多用した編曲により、コミカルな要素が強調されてはいる。演歌のパロディを狙ったような、さくらももこの詞は、聴きようによっては「普通にアリ」(演歌の世界では)と思える内容なので、全体に微妙な仕上がり。あと歌にパンチが足りないね。坂本冬美がいかに優れたシンガーかが分かる。
細野作品だからといって血眼になって探すほどのブツではないし、ましてや法外な価格で購入するのは止めておいたほうがいい。

②私が育った町
作詞:さくらももこ、作曲:ななきさとえ、編曲:前田俊明
今回聴きなおして、このカップリングのほうが意外に佳曲だということに気づいた。ななきさとえさんは、「レトロ歌謡」界ではそこそこ名の知れたSSWだったらしい。そう言われると、昭和レトロな郷愁を誘うゆったりメロディ。さくらももこは、お笑い要素を排除した至って真っ当な詞を書いてる。藤川さんの歌も①でのコブシを効かせた歌唱とは対照的に、素直なポップス・スタイルで。いい声だと思うけど、やっぱりインパクトに欠けるかな。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で300円。
ここで謎なのが、なぜ「私が育った町」のカラオケが収録されてないのか、ということ。ご覧のようにメロ譜入りの完全カラオケ仕様の歌詞カードが付いているにもかかわらず、である。①②とも4分12秒(同タイムというのも珍しい)。両曲のカラオケを入れてもトータル16分48秒なので、余裕で8cmに入るはずなのに…ま、いいんだけど。

藤川なお美さんは、これがデビューシングル。その後、何枚かシングルをリリースしたがブレイクせず(アルバムは存在しないみたい)。現在は、ものまねタレントとしてご活躍とのこと。見たことないけど。


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2 コメント

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TB&コメントありがとうございました。 (omiyage)
2008-02-29 20:37:43
偶然でしたねー(^^)
それにしても8cmのCDシングル沢山お持ちですよね。
私も所有しているものをもう一度見返してみます。
珍しそうなのがあればまたブログに書きますね。
今後とも宜しくお願いします。
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どうも (nakamura8cm)
2008-03-01 00:47:53
ここまでマイナー曲だと偶然!と言いたくなりますね。
8cmは未だに増えているのです、不思議と。
そして今、なぜだか『公的抑圧』聴いてます。
こちらこそよろしくお願いします!
返信する

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