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今日もまたお布団干しちゃったくらい快晴ですけども。
梅雨ってなんでしょうかパート2。
植え替え、根っこ整理をしなくちゃいけない子が順番待ちですが、
陛下だったら良いだろう。乾燥が好きなんだし。
と、思い立って本日決行!!
七咲ファミリー一番の重鎮、サンセベリア陛下の住まいのメンテナンスです。
まずは、陛下にお住まいからお出ましになっていただかないといけません。
小物だと根切りをして簡単に引っこ抜くのですが
陛下ほどの大物となればそうも行きませんので、まずは
床に寝ていただきます。
粗末な新聞紙のベッドではございますが、ご容赦くださいませ陛下。
「うむ。よきに計らえ」
寛大なお言葉ありがとうございます、恐悦至極でございます。
てな感じに、
フローリングに新聞を敷いただけの粗末な寝台に横たわる陛下。
ああ、鷹揚だなあ。
…って、なんか添い寝したくなるな?この構図。
まさか本当に添い寝するわけにもいかず(添い寝どころか夕方まで寝てしまうがな)
ここからが、陛下を引っこ抜く真剣勝負です。
5年目ともなれば、この鉢の中で秘密裏に、
如何様な権力争い、はたまた世継ぎ抗争が行われているかも知れず、
探りを入れるのは慎重に慎重を重ねなくては成らない!
と、かなりびくびくしながら割り箸で端から探りを入れていったのですが、
思いのほか根ははびこっておらず、
権力争いの陰惨さも世継ぎ抗争の陰も見えないまま、
縁の周囲を深さ5センチほど掘っただけで、かる~く鉢から抜けました。
いや、根は結構張り巡らされておりました!!
5年、とは言え、2年ほど前に一度植え替えているので、
それほど根は成長していないと思っていたのですが、予想以上に根っこだらけ!
それも深いところまで。
いやー、これが「乾燥」環境で育つということかー。
と、やや呆然。
これが普通に毎日水やってるブレコとかター坊だとかだと
鉢に張り付いて絶対出てこない!
陛下程の大物にそれやられたら、一筋縄では引っこ抜けない!
(…鉢を割るしか?)
というような事を鑑みるにつけ、陛下の寛大なお心が身に沁みます。
下僕の手を煩わせない様に、速やかにお出ましいただいて
本当に感謝感激、拝んでしまいます!
「うむ。苦しゅうない、面をあげい」
・・・。
いや、無理やり脱がされてかなり苦しいんじゃないか?と思われるものの
そのお心に甘えまして、迅速に事を進めたいと思います。
本には、<古い土の3分の1ほどを、崩す>
とあるので、…大体これくらい?
ここから、古い根っこや傷んでいる根っこを整理していくのですが、
七咲は、陛下の根っこよりも葉っぱを整理したかったんですよね。
わっさわさのぼうぼう状態になっている中の方、えーと、内側です。
内側で普段は見えない、弱っている葉っぱとか、枯れている葉っぱとかを
取り除いて、キレイにして植えなおしたい。
やはり陛下は陛下であるからして、見えない部分にも手を抜いてはいけません。
(…そのわりには粗野粗雑な姿に育ってしまったが?)
そのためにこの束をばらすには、まだ土が多すぎる。
という事でさらに土を崩していくと、
ほとんど根っこには絡まっている事も無く、あっさり崩れていきます。
細い根っこもがんがん切れていきます。
いいのか、ソレ。
と不安になるものの、陛下は鷹揚なので、痛いとも悪いとも言ってくれません。
鷹揚なのも考えものです。
あ、いえ。とんでもないです!口が滑りました、陛下!お許しください!
「・・・。」
あ、午睡に突入してしまったようです。お返事がありませんでした。
エステサロンで寝ちゃうみたいなアレですかね。
いや、七咲、別にゴッドハンドエステシャンを騙ろうというわけではありません。
ありませんので、作業を再開いたします。
良い株と悪い株を選別していると、こんな状態のものが。
何これ。何つながり?
こんな状態なのがいくつもあって、株分けは容易ではありませんでした。
2年ほど前の植え替えは、結構楽だったような気がするのだが…
いや、ブログを見返してみたら「ヒーヒー」言ってるかもしれないので
安易な記憶操作はやめておきます。
今回の植え替え目的は、根っこ整理、株整理、支柱立て、です。
支柱も初めからちゃんと埋めよう。
と思ったのは、何度か支柱を立てようとして失敗したからです。
まああれだけ広がっている状態(一番上の写真)に支柱を…
とか言ってる時点で失笑ですが。
陛下がだれてくるのはもう仕方が無いので、
あらかじめ、だれてもいいように支柱を立てておきます。
存分にだれてください、陛下!
「うむ。大儀である」
え?だれる気満々?
まあ、分かっていることとは言え、そう堂々とだれられると困っちゃうんですが。
とか言っても詮無いので、支柱の用意もできた事だし
陛下には、鉢の中にお戻りいただけますでしょうか。
あ、これこれ、以前鉢にぶつかって90度に折れた新芽です。(立派になって)
折れたまま成長して、へっちゃらなとこが凄いです。
伊藤家の食卓で、ゆでたまごが変形するというあれと同じわけですかね。
スパイラル陛下とかジグザグ陛下とかできちゃうわけですね。
まあ、陛下は今のままが十分陛下らしいのでいいんですけどね。
いいんですけど、一人で陛下を抱きかかえたままの土入れが
思いのほか、難航。
陛下、…重いです。痛いです。だるいです。
と、散々泣き言を言いながら、4~5回、植え替えに失敗して、悟る。
別に陛下を抱きかかえるのは、七咲じゃなくてもいいのでは?
というわけで、陛下を縛る。
荷造り用の紐で。
なんとまあ、ご無礼仕ります。って感じですが、これで格段に効率アップ。
土を戻しながら、新しい土を入れてやれば良かったか、と気づく。
ええ?!今さらそこ?!
と思われても、もう後には引けない。
底のほうに新しい土、上の方に今までの土。という二層構造です。
完全に新しい土だけで植えると陛下が落ち着かないかと思って…
(本では3分の2は古い土をつけたまま植えてるわけだし)
とりあえず、これで様子を見よう…、かな。
という状態。
そして、もう一鉢。
株を分けてみました。
鉢に戻すときに、根っこがあまりにもぎゅうぎゅうにひしめき合っているのを見て
ここに土を入れたらもう、完全に過密状態だよな、と思われたので
陛下がなんと、ダブル陛下に!!
こういうのなんていうんだろう。サンセベリア2世、じゃあないような…。
…影武者陛下?
あ、影武者の陛下には、全く新しい、「観葉植物の土」を使っています。
(単にサンセベリアの土が尽きたので)
この後、風呂場でたっぷり給水。
一鉢につきペットボトル2リットルの量を一気飲み。
おいしゅうございますかねえ、陛下。
「いやあ~労働の後の一杯は旨いな!」
これ↑七咲の台詞だろうよ、って感じですが。
水道水でも文句を言わない、庶民的な陛下で本当に有り難いです。
ともあれ、労働の後の一杯で植え替えのダメージを
水に流してくれるといいのですが。
これからは、陛下と影武者陛下の両方に仕える所存です。
陛下のお住まいだから、そりゃもう
ベルサイユかグランシャトーか
ってくらい重い。いや、ベルサイユは持ったことないですけども。
(グランシャトーはあるのか。…いやいや。京橋は!ええとこだっせ♪)
腰が大変に痛うございます、陛下。
「歳だのう七咲」
ウッ。言葉もございません、陛下。
こんな感じで植え替えの2時間、よくもまあ飽きもせず一人遊びでした。
サンセベリアの過去記事
2009年2月・・・わかめと見紛う陛下を立たせて見せましょう!
2008年8月・・・うねる陛下!90度の立ち上がりを見せた葉っぱはココ
2007年4月・・・我が家に陛下がおわします
(陛下は古株なので記事を漏らしまくってるような気がしないでもないが)
サンセベリアのお店記事
2008年8月・・・お店の苦労、メーカーさんの苦労は袋一重!
2007年11月・・・お客さまの苦労が花咲くこともある
2007年4月・・・株だけでなく、鉢植えで入荷する事もあるので要チェック!
2007年4月・・・株売りの苦労は買ってでもしろ。って事なのか
すみませんすみません忘れてました
忘れたまま二日もほったらかすふてえ野郎だ
って感じで誠に面目ございません