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8月も後半戦に突入しましたが、夏はまだまだ絶好調!!
ってくらい暑いので、クールダウン記事、第2段。
クールに付き合っている、というか、
熱く、手をかけようとしてことごとく敗北した、というのが正しいのですが
名前は「セベっち」。(サンセベリア)
性格は、上手く言い表せないですが、落ち着きがない。これでしょうか。
気もそぞろ、というか。(それは性格じゃないだろ・・・)
■ ■ ■
サンセベリア、っていうか、サンスベリア、っていうか迷うんですが。いつも。
とりあえず、当店の発注書はサンセベリアですのでセベっち、て呼ぶんですが、
当店でサンセベリアを取り扱うことがなかったら、
スベっち、って呼んでたかも知れないです。
お店によってまちまちな、この名前。
名前からして落ち着きがないので、うちの子の、気もそぞろなところも
まあ仕方ないか、と思うようになりました。
上の写真でお解りいただけるかどうか謎ですが
良く見るサンセベリアのように、上に上に、垂直に伸びていく子は
もう中心部のみになってきて、他の子は、地面に向かって弧を描くように
垂れさがっています。
当初は、この状態になった時に心臓が飛び出るほど心配し
垂れ下がった子にオペを決行、切り取って水栽培をして根を出させ、
根が出た時点でまた鉢に戻し、上に伸ばす…
という努力をしていたのですが、
無駄だ
と、悟り、去年の梅雨の時期に、完全植え替えをする事に決めました。
過去記事はコチラ。(・・・って、過去記事も結構ギリギリでてんぱっていて
我ながら失笑を禁じえません。一年も経つと完全に他人の様だ・・・)
それはともかく、抜いてみればどこが悪いのかわかるだろう(多分)
という強引なひらめきから、セベっちを鉢から脱出!させて、
我が目を疑いました。
中から発泡スチロールがごろごろ出てくる!何で?!
これは、セベっちにとって良いものなのか?(水捌けを良くする面で)
それとも人間の都合で入れられているのか?(コストを抑える面で)
この2点を真剣に考えたのですが、考えて意図が解るわけもなく
自己流の決断を迫られる事態に!(だって意味もなく抜いちゃったし!)
今現在、セベっちは倒れまくっている!
その原因がこれとは言い難いが、現状を少しでも変える必要がある!
幸い、サンセベリア用の土は10ℓを買った!(店の子の救済用にも使えるので)
発砲スチロールを抜いても、この鉢は満タンになる!
と自分に気合を入れて、鉢底石も大量につぎ込み、
土を惜しみなく満タンにしました。
その結果は
重っっっ!!
でした。
何はともあれ、重い!
今までも十分重かったものの(焼き物の高級そうな鉢なので)
その倍くらいは重い。移動させるのが一苦労!!
鉢を土でいっぱいにすると重いから、発砲スチロールで上げ底にしてるのか。
(水捌けよりもコストよりも)
と、実感しても後の祭り!発砲スチロール捨てちゃったし!
(捨ててなくても、重労働の植え替えをもう一度やる気力がなかったし)
セベっちの移動は、まず水やり。
受け皿にたまった水を捨てるのも一苦労。
しかも夏場はたっぷりやるので、ベランダに出して水をやり
鉢の中の余分な水を流しきってから家の中に戻す。
あと、掃除。
掃除機かける度、あっちに置き、こっちに置き、しないといけない。
これが犬とか猫なら、掃除気に吠えまくろうとも、自分で移動してくれるのに!
セベっち、根は生やさなくて良いから、足を生やしてくれないかな。
とか文句を言いながらも、重いセベっちとともにうろうろする重労働。
くそう!歳でなくとも腰痛になるわ!という日々を過ごしているにも関わらず
相変わらず、セベっちは垂れる。
垂れるだけでなく、捻じれる。オリンピックの技並みにスパイラル!
しかし、様子を見ている間に冬が近づいてきたので、これにて打ち止め。
水だちをして冬を越さないといけない。
しまった!下手に植え替えをしたものだから、今年の冬超えは命がけだ!
こうなるとあとはもう精神論。
命がけだ!命がけだ!命がけだ!×7
と、アニマルさん並みにセベっちに気合を投入。
あとは他の子に全力集中!一心不乱!猪突猛進!の冬だったのですが
(言わずもがなブレ子と二代目とタムと・・・あああ)
難なく、スパイラルのまま乗り切りました。
ああ、春がきてしまった。
今年の植え替えはどうするかなあ・・・(発砲スチロール戻すか?小鉢に分けるか?)
と、悩んでいたのですが
初夏に、植物園に行った時、多肉エリアで見たアロエに打ちのめされました。
おおう、ウチのセベっちと一緒だ・・・
場所は大阪市立大学理学部附属植物園です。
洗練された植物園と違って、まさに野生のままの植物園、って感じです。
(HPも洗練されてなく、って感じなので、私に作らせてお願い。
って思ったのですが、まあコレは余計な御世話と言うもの・・・)
ここでさんざんアロエを見まくっていると、
ウチの子なんかまだまだケツが青いわ
って気分になり、もう好きなようにねじくれ曲り回るがいい。と達観しました。
サンセベリアだからと言って、正しく上に伸びなくてはならない、と言う訳でもなし。
別にその容姿を競う品評会に出すわけでもなし。
のたうちまくっているこれこそが、個性ってものかも知れないし。(美しく言えば)
どんな姿でも、ウチの子が一番可愛い。
これが親心ってもんだし!
と、ほったらか・・・いやいや、そっと見守ること数か月。
春から初夏にかけて新芽が顔を出していたのですが、その中でも
地面と平行に
出てきていた新芽がいました。
平行に顔を出しているので、当然、横に横に伸びようとするのですが
そのまま伸びたら、鉢にぶち当たるぞ?!と毎日、気にかけていた子が
なんと!
鉢を割りました!!だったら、そんなに驚かなかったのですが
行き止まりに突き当たって、垂直に立ち上がりました!!
ひょー!おどろきー!!
これで、しっかりと大きく育って、今、葉っぱは二枚になっています。
いやあ・・・完全に折れているのに、よくまあ育つものだ。
ゆで卵を熱いうちに変な形にしちゃう、アレと同じ法則なのかな。
感心しきりですが。
実は今、これを書いていて思い出しました。
七咲、親知らずが2本、この状態です。
親知らずが横に向かって生えていて、抜けません。と言われた昔。
外科を紹介したるから、とおじいちゃん先生に言われたのですが
いや、いいです。親知らずとともに生きていきます。
と、お断りしたんでした、そういえば。
そんなとこまで飼い主に似なくていいのに・・・。
というか、じゃあ七咲の親知らずも、いつかは折れて垂直に?!
七咲が外科に行くのが先か、セベっちが鉢を割るのが先か?
予断を許さない七咲ファミリーでした。