何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

さよならを言われて

2016-07-30 20:19:52 | 
ふと空を見上げる
夏の日差しがまぶしくて
不意に目を閉じた

蝉の鳴き声が
いつもより騒がしく聞こえるのは
心に誰もいなくなったからかな

さよならを言われて
立ち尽くしたけど
実はほっとしたりもした

もう無理して
いい子にならなくていい
大人ぶらなくていい
優しいふりも
可愛いふりもしなくてすむ

閉じた目をそっと開けて
前を向いた

別れ

2016-07-30 19:00:26 | 
気持ちを探ってみる
試してみる
すべてを奪ったら満足するのか
でも全部なんて奪えない

分かってないふりなんて簡単
傷ついてないふりなんて簡単

隠して
偽って
誤魔化してるうちに
どれが本当の自分か
わからなくなってきちゃった

でもこれだけは確か
あなたに会う前は
こんな私じゃなかった

今度はちゃんと伝えたい
本当の気持ち
最後は
最後だけは
きれいに
本当の私で終わりたい


真夏の出来事

2016-07-30 18:11:34 | 



私じゃないんでしょ
言葉を噛みしめて
涙は見せなかった

知らないまま
やり過ごしていれば
今でも少しは一緒にいられたはず

そう意味もなく
体を重ね合って

私たちは終わった
短い真夏の出来事だった
まだ何も始まっていなかったけど