2021年2月3日。今日はたくさん雪が降りました。一面真っ白です。
2018年から2020年6月まで首相を務めていたルマス氏が身柄拘束されたという怪情報が流れました。妻は否定していますが、本人は表に出てこないので違和感がありますね。
私の職場の近くにある学校、第2ギムナジアで正規の授業ではない授業が高学年向けに行われましたが、その授業の内容をスマホで録音していた生徒がいたらしく、音声がネット上で拡散されています。(YouTubeで視聴できます。)
担当の教師(その学校に勤めている教師ではなく、この特別授業のために派遣されている政府指定の「専門家」です。)が、生徒たちを前に「白と赤の風船を飛ばしてはいけません。」と教えています。
生徒の中からは「どうして?」と質問が出ました。(まだ質問してもいい、という雰囲気があるのだけましでしょうか。)
「いけないのは白と赤だからです。禁止されています。」「風船を飛ばすのはいいんですか。」「白と赤はだめです。」「白と赤じゃなかったらいいんですか。」「いいです。しかし、白と赤はだめです。法律に触れます。」「もし飛ばしたらどうなるんですか。」「飛ばしてもいいけど身柄拘束されます。」「そのとき何も言えないんですか。(意見や言い訳など)」「言えません。」「言論の自由はないんですか。」「あなたたちは未成年だから意見が言えません。意見を言うと拘束されます。」「拘束されたらどうなるんですか。オクレスチナ収容所に入れられるんですか?」「どうしてそんな意見を言うんです?」「いまそこに家族が収容されているんです。」「未成年でも拘束されます。例えば昨日も未成年者が拘束されました。」
現在このような特別授業が国中の学校で行われています。
この未成年は意見は言えません、言論の自由はない、という「教え方」ですが、この授業に出ているのは高校生がほとんどで、16、17歳が多いです。1、2年経って、成人年齢である18歳になります。18歳になったとたん、「もう成人だ! 今から意見が言えるよね!」と切り替わるベラルーシ人がいっぱい出てきそうです。
「成人になったら、自分の発言に責任を持ちましょう、でないと逮捕されますよ。」と脅しても、「え? 未成年でも成年でも身柄拘束されるんだよね? 違いがないんだけど。」と思う人もいっぱいいると思います。
未成年には意見を言う権利はない、言ったら(あるいは風船などで表現したら)身柄拘束。
成年は自分の意見に責任を持たないといけない、だから身柄拘束できます・・・ということです。