ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者数は26万60人。死者数1801人。新規感染者数500人台

2021-02-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年2月9日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は260060人になりました。とうとう26万人台です。1日の新規感染者数は561人です。500人台と激減です。しかし1日の新規検査数がたったの7000件なのです。1日で2万件検査する日と、7000件検査する日と差があるので、新規感染者数も変わるのでしょう。

 死者数は1801人です。とうとう1800人台です。

 248064人が回復しました。

 459万件の検査数です。

 


2021年2月9日。大統領選挙から半年

2021-02-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年2月9日、雪がほぼ1日降っていました。そんな中、反政府デモ活動は続いています。今日であの大統領選挙からちょうど半年です。

 イギリスの調査機関Chatham Houseによると、ベラルーシ人の4人に1人が、ルカシェンコ大統領は2025年にベラルーシ大統領でなくなる、と予測していることが分かりました。どうして2025年なのかというと、2020年の選挙で再選し、その就任期間が5年だからです。そのときには71歳になっているルカシェンコ大統領。ベラルーシはどうなっているでしょうか。

 

 コロナウイルス感染拡大の影響が大きいのですが、ベラルーシ各地で、レストランやカフェなど飲食店の閉店が相次いでいます。

 それだけではなく、銀行の支店数が減っています。私の自宅から1番近かった銀行の支店がつい最近、2番目に近かった銀行の支店が去年なくなってしまいました。一箇所は空っぽですが、何か店舗が入るみたいです。

 

 夕方、犬の散歩のため自宅の団地内にいた男性が身柄拘束されました。寒いから犬に白と赤の服でも着せていたんでしょうか???

 

 ミンスク地下鉄の車内広告用のスペースに、検察庁からの広報が掲示されています。大勢が集まってイベントを行うことは法律で禁止されていると書いてあります。これはコロナウイルス感染防止策ではなく、反政府活動をするのは禁止、ということです。政治とは無関係の楽しいイベントは開催していいのです。一つの場所に大勢人が集まって密になってもいいということです。

 

 政府お抱えテレビキャスター、グリゴーリー・アザレンカ(STV)が、ベラルーシのアウシュビッツなどとも呼ばれるあのオクレスチナ収容センターに取材。檻房の中に入り、拘留されている人たちが普段食べているという食事を出され、「ほら、量は十分ありますよ。」と言いたげな顔で写真に収まり、その写真を自分のテレグラムチャンネルで公開しました。

 ぱっと見て、ペンキが塗りたてのような壁、金網格子の入った窓。二段ベットに薄っぺらいマットレスが敷かれ、その前に傷一つ汚れ一つない細長いテーブルが二つ。その上に昔の学校給食で使われていたアルマイトの食器。一つにはスープ(日本の味噌汁より一回り大きいサイズ)、もう一つにはおかゆらしきものが半分、残りの半分にはビーツで作られたように見えるサラダらしきものが入っています。おかゆの上にはハンバーグらしきもの(魚ハンバーグかもしれません。)が一つ乗っています。

 私が食べたらこれだけでお腹いっぱいになりそうな量です。しかしベラルーシ人の若い成人男性だと少なすぎますね。

 さらに紅茶か何か入っているらしい金属製のカップ、さらに半斤のパンがラップにくるまれたものが付いていましたが、これが「1人1食分として」支給されているのか「1人1日分として」支給されているのか、この檻房(何人収容できるのかベッドが全部写っているわけではなさそうなのでこの画像からは分かりません。)に収容されている人全員に対して半斤のパン・・・なのかよく分かりませんでした。

 このほかスプーンも一本ついていました。このキャスターが詳しく説明を画像につければいいのですが、ないです。というかこのテレグラムへの投稿自体が、後日放映されるテレビ番組の番宣のようです。詳しくはテレビを見てね、というところでしょうか。

 あくまで見た目の印象ですが、そんなに味はまずくなさそう・・・に思えました。しかし、サワークリームなども添えられていないので、ベラルーシ人が食べたら、おいしくないのでしょうね。

 それから、これはあくまで昼食メニューです。そしてベラルーシでは昼食の量が1日3食の中で一番多いのです。ということはここには写っていない昼食と夕食はもっと量が少ないということですね。

 ・・・やっぱり若いベラルーシ男性からすると、これでは少ないと思います。やせそう・・・。一方でこの収容センターは留置所としての性格が大きく、懲罰(懲役つまり刑務所内の作業)もないので、とにかく閉じ込められているばかりで運動もしないので、多くのカロリーも消費しなさそうです。

 それどころか、完全に定員オーバーで詰め込まれていてぎゅうぎゅう詰めだったらしいし、やはり生活の条件は非常に厳しい(非人道的)と思います。

 最近はコロナウイルス感染拡大防止のため、食べ物の差し入れもできないので、この食生活は若い人は辛いと思います。

 さらに、留置中に出た食事は、1日いくらで計算して、後から食費を請求されるんですよ・・・。起訴されて有罪判決が出て刑務所に入った後の食費は払わなくていいということになっていますが、罪状によっては「◯年間の禁固刑に加えて◯◯◯ルーブルの罰金」が課せられる場合があるんですが、この罰金の中に留置所と刑務所にいた間の食費が含まれていると思います。

 ともかくこの画像はテレビ局の取材のために一番きれいな檻房を選んで、実際によりずっといいように作った情景という気がします。

 よく見ると檻房の暖房がすごく小さい! 通常の暖房(セントラルヒーティング)の3分の1ぐらいの大きさです。こんなので冬の寒さはしのげるのでしょうか。

 さらにその暖房器具の上に、本来壁にかける温度計が、ぽんと放置されています。檻房の中の室温が低すぎるのが撮影されたらやばいと思って、取り外して暖房で温めてみた、ということでしょうか。