2021年2月18日、アメリカのタイム誌が、今後世界をリードすると期待される「次世代の100人」を発表し、ベラルーシ野党リーダーのスベトラーナ・チハノフスカヤ氏が選ばれました。(日本からは漫画「鬼滅の刃」の作者が選ばれました。)
今日もババリコ氏の裁判が続いています。起訴状は340ページもの長さで、裁判官は1時間以上かけて読み上げました。
定期的にババリコ氏名義の外国の口座に送金があったことなどの証拠があり、 検察は、ババリコ氏がマネーロンダリングと汚職に関係する組織犯罪グループのリーダーだったと主張しています。
2月16日にベラルーシジャーナリスト協会や人権擁護団体などに捜査の手が入ったことに対してEUやEU加盟国の大使などが、一斉にベラルーシ政府を非難したことに対して、ベラルーシ外務省は厳しく非難し返しました。一言で言うと、ベラルーシ政府の主権を軽視しており、干渉するな、あんたがたの主張していることは馬鹿げている・・・という感じです。報道官はさらにベラルーシ政府を非難した大使は帰国するようほのめかしました。
独立系メディア、ベルサトのジャーナリスト2名(女性)の裁判があり、「公序良俗に反する集団行動を主導した」罪により2年間の禁固刑(ただし刑務所ではなく、更生施設)の判決が出ました。
カテリーナ・バフワロワ記者とダリア・チュリツォワ記者(二人とも女性)は昨年11月15日、ミンスクで警察(あるいは自主警察)の暴行で死亡した疑いがあるボンダレンコさんの追悼集会などを取材中に拘束されましたた。
二人は公判で、取材中にシュプレヒコールなど何かを呼び掛けたり、組織したりしたことはないと無罪を主張していました。
公判中も二人は肩を組み、笑顔でVサインをして、政府の圧力に屈しない姿勢を示した。つまり報道の自由を表す言動をあえて見せたということです。現在、この二人はベラルーシの言論制圧と戦うジャーナリストのアイコンになっています。
2月22日、ベラルーシ大統領がロシアを訪問し、ロシア大統領と会談をする予定です。ババリコ氏の件についても話し合う予定だそうです。