2021年2月17日。昨日のジャーナリスト、人権擁護団体などへの全国一斉捜査の余波が続く中、今日はミンスク市内のプロテスタント教会に治安部隊が押し入りました。
教会入り口のドアは閉じられていたのですが、治安部隊はグラインダーでドアをこじ開け、乱入。中にいた牧師や信徒は教会の外へ追い出されました。
今度は世界中のプロテスタント信徒からベラルーシ政府が非難されそうです。
ベラルーシの警察は「反政府文学」のジャンルに分類される書籍をリストアップし、公表しました。
今日から大統領選で有力候補視されていたババリコ氏の裁判が始まりました。
ババリコ氏の弁護士によると、家族にも及んでいる刑罰、財産の没収などを見直して、返還を求めましたが、裁判所は訴えを却下しました。
国立ラジオ・エレクトロニクス大学の学生だった(退学させられたので、元大学生になります)男性が119日間の拘留の判決が出た後、85日目に当たる今日、突然釈放されました。釈放の理由ははっきりしません。
インタビューによると・・・帰宅すると両親と抱き合って喜びましたが、とにかくお風呂に入りたかったそうです。85日間ん勾留中、規則では週に1回はシャワーを使えることになっていたのに、1回も体を洗うことができなかったそうです。ペットボトル一本分の水をくんで、監房の中のトイレで体にかけるぐらいしかできなかったので、からだのあちこちに皮膚炎が起きており、大変だったそうです。檻房の洗面台には鏡がなかったのでひげもそらず、スプーンを鏡の代わりにしていたそうです。
また何らかの理由で逮捕される恐れがあるので、近いうちに外国へ出国し、そこでベラルーシ反政府活動を手助けするそうです。その国の大学に途中編入できて、おそらく学費も無料です。
今日、イギリスとカナダの外務省がジャーナリストや人権擁護団体への操作を早急に停止するようベラルーシ政府に求めました。
村になる自分の一軒家の壁をペンキで白赤白に塗り分けた、ベラルーシ国鉄の職員が解雇させられ、さらに逮捕されました。7日間の禁固刑の判決が出ましたが、釈放後、警察からは別の色に壁を塗り直すよう要求されています。本人はそのつもりはないそうです。
13日の夜、バレンタインデー・イブのコンサートで演奏していた複数のバンドのメンバー、観客が逮捕され、今日の判決ではこのうち44人が15日間の実刑判決、15人が罰金刑を言い渡されました。