ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

壺井栄ロシア語訳作品集をゴメリ州立図書館に寄贈しました

2023-07-06 |   壺井栄
 7月6日、壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」をゴメリ州内の図書館に寄贈するため、ゴメリ州立図書館を訪問し寄贈式を行いました。
 もともと少部数で発行した本書ですが、いよいよ手元の在庫も少なくなり、残ったベラルーシ国内用6冊をゴメリ州内の図書館に寄贈して、これでベラルーシの図書館向け寄贈作業は完了しました。

 ゴメリ州立図書館は州立だけあって規模が大きく、司書の方々のレベルも高いので、逆に言うと、辛口な批評も飛び出すかもしれないと思っていたのですが、集まってくださった方々から高評価をいただきました。
 壺井栄文学をぜひ読みたい、いろんな年齢層の来館者に紹介したいと寄贈式典の後、ご感想を司書の方々からいただきました。翻訳者冥利につきますね。

 会場には図書館職員の他、招待された小学生から高校生も出席し、ゴメリの盆栽職人ドミートリイ・ビハレフさんの盆栽が会場を飾っていました。今や盆栽だけではなく、ミニ石庭を自作していて驚きです。注文して購入しようかと思ったぐらいです。
 小学生の女の子はこの日のために日本について書かれた詩を朗読してくれました。
 大歓迎していただいて恐縮です。

 またゴメリ州立図書館は寄贈式のポスターまでデザインしてくださいました。
 寄贈式のようすはゴメリ州立図書館公式サイトでも紹介されています。リンク先はこちら。(ロシア語)

 ゴメリ州で壺井栄の作品が広く読まれるようになればと願っています。
 この司書さんたちのパワーがあれば大丈夫でしょう。本にとっては司書との出会いの運命が大事なのだと改めて感じました。



 

2023年7月6日。ウクライナ侵攻から499日目

2023-07-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年7月6日。
 壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」をゴメリ州立図書館に寄贈するために列車に乗ってゴメリに行ってきたのですが、車窓から外の景色を眺めていたら、小さい木造一軒家が、自分の屋根の上にベラルーシとロシアの国旗の両方を立てていたので、ああ、こういう人もいるんだなあと思いました。


 ベラルーシ大統領は今日、記者団に対し、「プリゴジン氏は今朝モスクワに行った。ロシアの他に地域に移動したかもしれない。」
と述べ、ロシアのサンクトペテルブルクにいる可能性があると明らかにしました。
 ベラルーシへ亡命してプリゴジンの反乱が終わったようでしたが、やっぱりおとなしく亡命などするはずがないんですよね。
 ワグネル戦闘員のほうはベラルーシ国内のキャンプ場に留まっている(集まっている?)そうです。
 ベラルーシ大統領はまた、ロシア大統領とプリゴジン氏の今後について緊密に協議していると記者団に述べたうえで、
「ロシア大統領が執念深い性格で、プリゴジン氏を消そうとしているとみなさん思っていますか? それはありえません。」
と発言しました。

 またロシアの戦術核兵器の使用にはロシア大統領が最終的な決定権を持っているものの、ベラルーシはいかなる使用にも拒否権を持つと表明しました。(こんな話なかったような・・・)
「管理はベラルーシとロシアが共同で完璧に行っている。ロシアが使用を決めた場合、最も近い同盟国であるべラルーシに相談すると確信している」とし、「私自身のほか、ベラルーシ国民、ベラルーシ政府が望まなければ、(核兵器の使用は)起こらない」と述べました。
 核兵器は防衛のためにのみ存在しているとの考えを表明しましたが、ベラルーシに対するいかなる攻撃にも直ちに対応すると警告しました。


 受験シーズンの真っ只中の今、ベラルーシ国立大学がハッカー攻撃を受け、約6000人分の個人データが流出しました。
 昨日もおとといも同大学のHPが閲覧できないという状況だったので、おそらくすでにハッカー攻撃を受けていて今日になって被害状況を公表したという流れだと思います。
 日本で言うと、入試が全日程終了したところへ東大がハッカー攻撃を受けて、個人情報が流出したような感じです。