ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年7月12日。ウクライナ侵攻から505日目

2023-07-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年7月12日。

 ベラルーシ国防省はミンスク州内に特殊部隊を設置しましたが、それに続いて新たに3箇所に特殊部隊を創設することを発表しました。
 そしてこの特殊部隊に実戦における戦闘方法を教えるのはワグネル戦闘員だそうです。
 そのためにプリゴジン氏と交渉中であることを明らかにしました。
 ということはまだワグネル戦闘員はベラルーシに入っていないということですね。
 それはそれで分かるのですが、まさに今、数千人の戦闘員たちはどこにいるのでしょう?
 一日や二日ではないし大人数なので、食事をしたり寝泊まりする場所を確保するだけでも大変だと思うのですが。
 
 昨日からベラルーシの隣国リトアニアではNATOの会議が始まっているのですが、招待されたウクライナ大統領がNATOへのウクライナ加盟国について
「ウクライナの招待も加盟も、時間枠の設定がないのは前例がなく不合理だ」「NATOにはウクライナを招待する用意も、加盟させる用意もないようだ」
と批判しました。
 NATO加盟国でもないのに、せっかく招待されて、わざわざ出席しているのに、これですよ。
 今はスウェーデンのNATO加盟について各国神経質になっているのでしょう。ロシアは
「NATOの反露性が改めて示された」と指摘。「NATOは露国境にさらに多くの戦力を配備しようとしている。ロシアには逃げ場所がない」などと表明しています。
 ロシア国防相は、ウクライナ軍が反攻作戦を開始した6月上旬以降の約5週間で2万6千人以上の死傷者を出し、戦車など3千以上の兵器を失ったとし、
「ウクライナの反攻はどの方面でも目標を達成していない」
とこのタイミングで主張。
 また、アメリカが殺傷能力の高いクラスター弾のウクライナへの供与を決定したことについて、実際に供与されれば「ロシアもクラスター弾を使う」と警告しました。
 戦争の悪い(そしてよくありがちな)パターンになっているなと思いました。
 

 ロシア国防省は今日、ワグネルが、戦闘車など2000以上の兵器をロシア軍に引き渡したと発表しました。事実上の解体・吸収です。
 これをプリコジン氏が黙って放置するのでしょうか。