ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年7月21日。ウクライナ侵攻から514日目

2023-07-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年7月21日。

 また今日も牽制です。
 ロシア大統領は今日、テレビ放送された安全保障会議の会合で、
「ベラルーシに対する侵略は、ロシアへの侵略を意味する。ロシアは利用可能なあらゆる手段を使って、これに対応するだろう。」
と発言し、ベラルーシへの攻撃はロシアへの攻撃と同じように見なすという姿勢を改めて示しました。
 ベラルーシがワグネルの兵士らを受け入れたことに反応して、ポーランドは対ベラルーシ国境の兵力強化を決定しています。


 ウクライナ大統領は今日、イギリスに駐在するウクライナ大使を解任しました。大使がゼレンスキー大統領の武器供与をめぐる発言を批判したことが理由だとみられています。


 ウクライナ侵攻を強く支持しつつ、ロシア軍が前線で失敗を繰り返しているとして、軍や政権を批判していた軍事ブロガーでロシア軍の元大佐、イーゴリ・ストレルコフ氏が今日、治安当局に拘束されました。

 
 ベラルーシで小児性愛者に対する治療システムや法律が整備されつつあります。まず、ベラルーシでは小児性愛者が、アル中や麻薬中毒の患者と同じように扱われることになりました。
 そういう性的嗜好は中毒の一種だとしたのです。
 そのため法律が改正され、小児性愛犯罪者に強制的に治療をさせることになりました。
 その治療方法なのですが、薬品を使った方法も場合によっては選ばれます。しかし、その薬品代が高い。なので、薬代は小児性愛犯罪者自身が払うことになるのだそうです。この点についてはまだ法改正されていないのですが、そうなる可能性が高いです。
 どうして国の予算(税金)から中毒患者を治すための薬代を出さないといけないのか、本人が負担しろということです。(治療を受けるのは強制で、治療費は本人がいやでも払わないといけない。罰金みたいなものですね。)
 さらに重大な小児性愛犯罪を犯したものは、懲役刑にかけられ、服役後も8年間保護観察下に置かれることになりました。
 ちなみに最近、ベラルーシでは15歳の少女と性行為を繰り返していた親戚の成人男性が逮捕され、懲役15年が求刑されています。この人、服役中に治療のための薬物を投与され、出所後も8年間保護観察されるんですね。
 この保護観察ですけど、監視を兼ねて投与した薬物の効果がどれぐらい持続するかを観察されるような気がします。ベラルーシでは今までこういう治療をしたことがないので、モデルケースにさせられるのでしょう。