ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年7月11日。ウクライナ侵攻から504日目

2023-07-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年7月11日。

 ベラルーシ国防省はワグネル戦闘員はベラルーシ国内の複数の群訓練場に分散し、ベラルーシ軍と「授業」をするそうです。つまりワグネルの高い戦闘力をベラルーシ軍が学びたいということです。またプリゴジン氏もベラルーシへ到着すると述べました。


 そのワグネルですが、先月反乱を起こした際、部隊の一部がロシア軍の核兵器貯蔵基地に向かっていたとロイター通信が報じました。
 ワグネルの部隊がモスクワに向けて北上していた際に、複数の車両が東へ外れてロシア軍の核兵器貯蔵基地「ボロネジ45」の方向に向かったということです。インターネットに投稿された動画や現地住民の話で明らかになりました。
 ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長はロイター通信のインタビューで「ワグネルの戦闘員は核兵器貯蔵基地に到達したが、ドアが閉鎖されていたために中に入れなかった」と指摘。その上で「ワグネルの意図は反乱の勝算を高めるために旧ソ連時代の小型核兵器を抑えることだった」と説明しました。
 また、アメリカ・国家安全保障会議のホッジ報道官はこの件について「裏付けを得られていない。いずれの時点でも核兵器や核物質が危機に瀕していたと示す情報は全くなかった」と述べたということです。
 結局、ワグネル部隊が核兵器を奪い取ることはできなかったようです。
 それにしても変ですね。
 核兵器を厳重に保管するはずの警備兵が貯蔵基地の周辺をがっちりガードしているはずなのに、ドアまで到達したけど開けずにすぐ諦めるとか、ロイターが作った話なのでしょうか。


 ロシア大統領報道官は今日、トルコが急にスウェーデンのNATOへの加盟容認に転じたことについて、
「トルコとは立場の違いを踏まえて、お互いに利益になる分野での対話と関係を発展させたい。」
と述べて、トルコへの批判を避けましたが、仲介役として頼りにしているトルコが米欧やウクライナへの接近していることに警戒しており、
「欧州にはトルコを欧州だと思う人はいない。」
ともクギを刺しました。
 うーん、ユーロヴィジョン・ソングコンテストにはトルコ代表が出場していますけどね。
 スポーツで言うと、9月の杭州アジア大会にロシアとベラルーシのアスリートが中立という立場で出場しますが、アジアにはベラルーシやロシアをアジアだと思う人はいないのでは。