ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年7月14日。ウクライナ侵攻から507日目

2023-07-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年7月14日

 ワグネルは事実上解体されたとかプリゴジン氏はがん闘病中だといったニュースが流れていますが、ベラルーシのニュースでは、今でもオシポヴィチ近郊にある軍の訓練所でベラルーシ軍とワグネル戦闘員が共同で演習を行い、実戦での戦闘方法などについて経験豊富なワグネルから教えてもらうと報道されています。
 今でもベラルーシ軍からワグネルへ熱心なラブコールが続いているのですが、どうなるでしょうか。
 と思っていたらベラルーシ国防省は「ワグネルの戦闘員の多くが軍事訓練で教官を務めている」という動画を公表しました。

 またプリゴジン氏は自分が今どこにいるのかSNSで情報発信していないのですが、ロシア政府は、同氏がベラルーシ国内の軍キャンプのテント内にいるとする画像を公表しています。


 12日遅く、ロシアの第58諸兵科連合軍司令官イワン・ポポフ少将による4分間の音声メッセージが流れました。ロシア軍上層部の対応を裏切りと呼んで非難。対砲兵射撃の不足や砲兵偵察所の欠如のために大勢の部下を失った。ロシアの防衛態勢の大きな欠陥を指摘。
 さらには「身内の上級指揮官が我々を後方から攻撃し、最も困難かつ緊迫した局面で卑劣にも軍を切り捨てた」と指摘。これら上官らが仕組んだ命令によって自分を解任、排除したと主張しました。
 ポポフ少将の現在の所在地は不明・・・と思ったら、ベラルーシ大統領がポポフ少将と電話会談し、第58諸兵科連合軍も丸ごとベラルーシに招待したらしいという未確認情報が今日流れています。
 優秀な(しかしロシア軍上層部からすると歯に衣着せぬ物言いにうっとうしい存在の)司令官とその軍の兵士や武器もそのままベラルーシへ移動させて、ワグネルようにこれからはベラルーシ軍と仲良くやっていきましょうよという態度です。
 ベラルーシ大統領の采配により、ロシアがウクライナに侵攻したことによって、ベラルーシ軍の強さがレベルアップするという効果が現れるのかもしれません。
 


 ロシア外務省の発表によると、駐ロシアポーランド大使がロシア外務省に呼び出され、スモレンスクにあるポーランド領事館の閉鎖を通知されました。 
 両国の関係が一段と悪化したようです。