ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年7月19日。ウクライナ侵攻から512日目

2023-07-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年7月19日。

 クリミア半島東部で今日早朝、軍の演習場で弾薬を保管していた倉庫が爆発し激しく炎上しました。今のところ、けが人の情報は入っていませんが、4つの集落の住民2,000人以上が避難することになりました。
 ウクライナ側はこの爆発について、SNSで攻撃したことを認めました。

 ロシア軍は今日未明、前日に続きオデーサへの空襲を実施したました。クリミア大橋への攻撃に対する報復が続いていますね。

 当然だと思うのですが、7月の終わりと8月のクリミア観光のキャンセルが発生しています。すると、ロシアの旅行代理店は顧客に対して、キャンセルしないようにと呼びかけています。キャンセル料金も発生するからとしていますが、結局この企業が損をしたくないからでしょ。
 今後数日でクリミアは普段の状況に戻ることを期待しているそうですが、連日のニュースを見ていると逆に悪化しそうです。
 そもそもクリミア大橋が通行止めになっているので、そこへ行けない。しかし、政府や旅行会社は、船でクリミア半島へ到達して下さいと国民に呼びかけています。
 もともとクリミア半島へ遊びに行こうとする一般人の気持ちが私には理解できません。
 ベラルーシ人でも呑気に家族連れでクリミアに行っている人がいるんだろうなあ。
 ロシア政府もロシア国民に対して、「今は危ないからクリミアへ行かないように。」と勧告すればいいのに、逆に「ロシアに戻ってきたクリミアをぜひ見に行きましょう! ロシアの偉大さがわかるよ。」という姿勢なのでしょうがないです。
 旅行代理店同じ考えで観光客を集めているし。


 ワグネルのプリゴジンと思われる人物がSNSに新しい動画を投稿。
 動画ではベラルーシ入りしたワグネルの部隊に対し、ウクライナ侵攻について、
「戦場で起きていることは恥ずべきことで、我々は参加する必要はない。」
と語りかけ、改めてロシア国防省を批判しました。
 かなり厳しい批判です。反乱をやめたので少しは考え方を変えたのかというとそうではないですね。
 さらに「我々はしばらくの間、ベラルーシに滞在することが決まった」と述べています。ということで死亡説も流れた同氏ですが、しっかりベラルーシに滞在中であることをアピールしました。
 今後についてはベラルーシで訓練を行い、「アフリカへの新たな道を進む」としたほか、ウクライナでの戦闘に再び戻る可能性も示唆しています。
 

 ロシアの独立系メディア「バージニエ・イストーリー」は今日、ワグネルが、元受刑者の戦闘員を全員解放することを決めたと伝えました。
 多くがロシアの故郷に戻ると思いますが、治安が悪化しそうですね。


 ロシア大統領府は今日、プーチン大統領が8月22━24日に南アフリカで開催される新興5カ国(BRICS)首脳会議にビデオ通話を通じ参加すると発表しました。
 やはり入国すると逮捕されることが明確だからでしょう。
 

 ロシア国防省は今日、黒海沿岸のウクライナの港を利用する全ての船舶を軍事物資の運搬船とみなすと表明し、攻撃する可能性があると警告しました。侵略直後以来の海上封鎖です。